
殆どお立ち台の下に突っ伏しているか、餌入れに顎を載せてべちゃっとつぶれているような感じ。
それでいて、純やら何やら出そうとすると、パチっとスイッチが入ったように顔が輝きます。
「わーいっ!」とばかりに食べ始めるので、やっぱり元気じゃない、と思っていると、途中でパタッと食べるのをやめて、また突っ伏しちゃう。
ひょっとして、レンちゃんのペレットハンストじゃないけれど、何か気に入らないことがあってすねているだけだったり・・・という疑念もわいてきます。
でも、普段なら、あっという間に平らげてしまうはずの純やペレットを残すのはおかしい・・・とも。
ただ、時間はかかるものの、最終的にはペレットや純は完食するので、トータルの食餌量としてはそんなに少ないわけではないのです。
元々、牧草嫌いのはるっちやあい君に比べれば、そんなに変わらないんじゃないかとも思います。
25日、土曜日の朝、ものすごく悩みつつ、職場からきちさんへ電話を入れました。
2-3時間くらい待つかもしれないけど診ていただけるという事なので、お願いすることにしました。
でもなぁ・・・と、その後も、お悩みモード。
単に自分が心配しすぎているだけじゃないのか・・・。
実はこのところの蒸し暑さで、ずっと、ウサ全般、不調でした。
イチも、またお腹が怪しくなって、プリンぺランを飲ませたりもしていました。
不調なのは、まい君だけじゃないけど・・・
というのと、入れ替わり立ち替わり具合の悪くなる子がいるのとで、もう、ノイローゼ寸前。
最後は、「今日、検査していただいて、悪いところが見つからなければ牧草が不味くなったんだと思う事にしよう・・・」と開き直ったりして。
さすがに、3時間待ちとかいうのは勘弁してほしかったので、診療時間終了の7時前くらいに入って最後に診ていただくようなつもりで行くことにしました。
それなら、出発までの間、小1時間ほどお昼寝もできますし。
・・・なんて、心がけが悪かったので、少々寝すぎて、西湘バイパス、かっ飛びました。
お昼過ぎまでは、ひどい土砂降りだったのが青空も見えて、遅く出たのは正解でした。
何故か夕方くらいの方が道もすいてます。
6時20分くらいに着いて、待ち時間はちょうど1時間くらい。
同じように、緊急で来院されているウサギさんも多いようでした。
体重は、4日前と比べて、60g減の2.12㎏。
「う~ん、減ってますね」
お腹も丹念に触っていただいて、
「食べてませんね・・・」
きち先生の顔がちょっと曇ります。
そういえば、朝のペレットを食べたっきりよね・・・。
昼過ぎに帰宅したときは、牧草は手つかずでペレットも少し残っていました。
出かけるときは、さすがにペレットはなくなっていましたが、牧草はそのまんま。
今日は、いつもより遅い時間に来たから・・・
なんて、一瞬思いましたけど、それにしたって、60gも減りませんよね。
「歯だと思いますか?」
・・・って、私に聞かないでよと思いつつ、
「あんまり、歯って気はしないんですけど・・・。
この前、お薬飲ませようとして、シリンジ破壊されましたし。
すごい力でしたよ、ガブーって。」
と答えました。
「うん、僕も歯じゃない気がします。
毛球とかガスとか、お腹でもないと思います。
どうですか?」
「この子たち、兄弟3匹とも今まで一度もお腹は悪くしたことはないし、すごく丈夫なんです。
お腹じゃないと思います。」
逆にいえば、お腹だと思ったら、こんなにあわてて来ません。
次回の診察日まで、プリンぺラン飲ませて様子を見ていたと思います。
訳が分かんないから、あわてちゃうんです。
「じゃあ、血液検査をしてみましょうか。
肝臓、腎臓の項目とCPK。
CPKは脳の異常を見ます。
小脳や延髄に異常があると斜頸になります。
摂食中枢に異常があると食欲がなくなります。」
「でも・・・検査で異常がなかったら、どうしようかな。
不定愁訴といって、数値には異常がないけど、気分が落ち込んで具合が悪いとか・・・
そういう場合、困るんですよ。」
尿検査では異常がなかったことと、飲水量がものすごく多いことをお話しすると、
「アクアコールの糖分でのどが乾いちゃうのかもしれないから、半分に薄めてあげてみてください。」
とのことです。
先生が採血の準備をしている間、一昨日の出来事をお話ししました。
「ウチにウサボスがいるんですけど、その子はどこにいてもライオンズが脱走してくると瞬間移動してやっつけに来るんですよ。
でも、一昨日、その子の目の前でまいちゃんが脱走して飛び出しちゃったんですけど、スルーだったんです。
もしかしたら、まいちゃんの具合が悪いから手を出さなかったのかな~
って思ったんですよ。」
「ああ、そういうのあるかもしれませんね!
ウサギさん同士は、何か通じ合うものがあって、分かるのかもしれない。」
「プリンぺランは違う気がするな・・・。
まいちゃんには、ステロイドが効くかもしれない。」
先生、いろいろな可能性を考えてくださっているようです。
採血がすむと、
「検査に15分くらいかかりますから、その間に方針を考えますね。」
ということで、一旦、終了。
診察室を出るときに、きち先生が看護師さんに検査項目の追加をパキパキ指示している声が聞こえました。

↑ 検査結果(クリックすると大きくなります)
検査結果を待っている間に、本当に最後の一人になってしまいました。
再び呼ばれて行くと、
「予想どうりです。
どこも悪くありません。
みんな正常範囲です。」
と、それぞれの項目について、ひと通りの説明をしてくださいました。
「でもね、検査で異常がなかったからって、この子が正常だってわけじゃないんですよ。
まいちゃんは、どこかおかしいんです。
体重も減ってるし、あなたもおかしいと思っているでしょ。
もしかしたら、うつみたいな状態になっているのかもしれないので、
“朝起きて朝日を浴びて、さあ、やるぞ!” みたいな、やる気の出るお薬を出してみます。
ステラロールという薬で、うつに効きます。
この薬は、用量によって、いろいろな作用があります。
少ないと炎症を抑える作用、増やしていくと免疫を抑える作用とか、癌に使ったりもします。
これを夜に1回、0.3mL飲ませてください。
この量だと、本当は炎症を抑える程度の作用しかないはずなんですけど、中には過剰に反応して興奮状態になってしまう子がいます。
だから、うんと少ない量から始めてみます。」
「あと、卵1個分痩せてしまっていますから、太らせるようにカロリーの高いペレットにしてください。」
「それは、アルファルファのペレットってことですか?」
「そうです。
でも、そこに積んであるコンフィデンスではダメです。
あれは、アルファルファでも、太らせないように作ってあるので、いくら食べても太りません。
同じニッパイの製品で、プチラビットっていうのご存じないですか?
ペットショップで普通に売っている、小さいパッケージの子ウサギ用のやつです。
同じシリーズのヘルシープレミアムは大人用だからダメです。
プチラビットははちみつが入っているので、食べやすいと思います。
ニンジン味ってのが人気です。
今日は、今からじゃもう買えないから・・・
コンフィデンスのサンプルを出しますよ。
同じラインで製造していて、コンフィデンスにもはちみつが入ってますから、先にこれを混ぜてみてあげると、プチラビットにも早くなじむと思います。
あとね、ヤクルトめしっていって、ペレットにヤクルトかけるのが好きな子がいるんですよ。
シリアルみたいな感じにして食べるんです。
“ウチはヤクルトめしですから”っておっしゃる飼い主さんがいて、何かと思ったら、ヤクルトかけるのが好きなんですって。
それも、好きな割合ってのがあって、外はフワフワ、中はサクサクじゃないとダメなんですって。
それだとカロリーが取れますから、試してみてください。」
「えーと・・・その場合は、ペレットはチモシーのでいいんですか?」
「そうですね。」
「それから、30℃のお湯でふやかしたペレットが好きって子もいます。
それもスプーンからしか食べないとか。
冷めちゃうと食べないとか。
冷めたら、またチンしてあげるんだそうです。
そんな感じのことを、いろいろ試してみて、甘え上手なウサギさんになるように頑張ってみてください。」
「はぁ~」 ←ちゅんちき、はなっから諦めモード。
ウチ、電子レンジ壊れてるし。
ウチ、スパルタがモットーだし(笑)
「小数点2桁まで量れる体重計ってお持ちじゃないですよね?」
我が家にはチェリーちゃんのダイエットのために買った、3kg計があって、ウサギさんなら小数点3桁まで測れちゃいます。
「じゃあ、3日間、続けて体重を測ってみてください。
28日に、その結果を電話で教えてもらえますか?
それでまた、考えますから」
ということで、診察が終わってお会計が済んだら、8時半を回っていました。
帰りは、いつも西湘バイパスは通らないでゆっくり帰るのですが、この時間なら下道でも早く帰れるよねと思ったら大間違い。
あっちこっちでお祭りやら花火やら、盛大にやってました。
オマケに道路の夜間工事まで。
家にたどり着いたのは23時くらい。
まい君も人間もどっと疲れました。

行く前に、気合を入れてコンビニでお金をたくさんおろして行ったのですが・・・。
血液検査だけでしたので、お安く済んで助かりました。
お会計
診察料 1,000
血液検査 6,100
内服薬 1,500
合計 9,030


