
それは、ぽんちゃんが戻ってきたことについては、誰も悪くないということです。
最善ではなかったかもしれないけれど、各人ができうることをやって、この方法しかなかったのです。
主にお世話をされる方が海外からいらした方で、
たぶん、文化の違いというか動物を飼うことについての考え方が根底のところで違うのではないかな?
と思っています。
非常に合理的に判断されるというか。
多少の努力で解決できることであればやるけれど、ダメだと思えば傷が浅いうちに解消するという。
うさぎさんの気持ちを考えていないわけではなく、返さざるを得ないのであれば一刻も早くと、そういうことだったのだろうと思います。
里親さまには大変誠実に対応していただきました。
ただ、こちらの言うことにもう少し聞く耳を持っていただきたかった・・・
というところはあるのですが。
日本のうさ飼いさんがどんなふうにうさぎさんと暮らしているか。
少数派ではあろうと思いますが、日本でも放し飼いにしておられる方もいらっしゃいます。
元がケージに閉じ込めて飼われていた実験うさぎさんですから、いきなり放し飼いは無理があったのは確かですが、拠点となるうさぎ用ケージを一つ準備するだけで結果は全然違ったのではないかと思うところもあり・・・。
敷き紙とトイレ材を囓れないようにトレイと床スノコが分離されているケージにすれば、床材を囓ることの問題は解決しますし、落ち着けば、オシッコのほとんどはケージで済ませてお外に出てくるようになるでしょうし。
あとは部屋の四隅に外トイレを設置することで、ほぼ解決できたと思うわけで。
たぶん、ケージに入れるというのが主義ではなかったのだと思いますが、うさぎさんにとっても自分だけの閉ざされたスペースがあることは大きな安心になります。
その辺の考え方も根本的に違ったのでしょうと思うのですが。
あと、個人でうさぎの保護と譲渡を行っているということは、なかなか理解しがたいのかもと。
国によっても違うのでしょうが、それなりの規模で組織的に活動されるのが一般的かな?
とも思うので。
いろんな意味で考え方がドライというかクールというか、なんでしょうね。
あくまで、推測ですが・・・。

ぽんちゃんは元気です。
ただ、ひどく傷ついているのは確かで、見ていて切ないです。
帰ってきたとき、明らかに戸惑っていて。
なんで戻ってきたのか分からないって感じで、かなり錯乱していました。
里親さま宅にいた間、とても可愛がっていただいたのであろうことは、ぽんちゃんを見てすぐに分かりました。
ぽんちゃんは、この2週間、とても幸せだったのであろうと。
ぽんちゃんはずっと里親さま宅で暮らすのだと信じていたでしょうに。
一緒に連れてこられた子たちの中で一番、自分の置かれている状況を的確に判断していたのはぽんちゃんでした。
非常に空気を読む子で、こちらの方をチラチラと見やりながら、
おとなしーくしていたり。
思いっきり、はじけたり。
そんなぽんちゃんだから、戻されてしまったことは、それはショックだったろうと思います。
今まで、よそのお宅に行った後に戻ってきた子はいないもんね。
ぽんちゃんは、ちゃんと分かっていると思います。
切り替えの早い子ではありますが、明らかにまだしょげているので、どうやって慰めてよいものやらです。
早く立ち直ってね、、、と願うばかりです。


