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兎鳥庵 日記

インコ2羽と ウサギ5羽にヒト1人の日常です。 - ときどき実験ウサギさん里親募集 -

病理組織学検査結果

イチさんとハクたんの病理検査の結果が出ました。


イチさん

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肉眼的に変化のあった肺と脳の検査をしていただきました。

肉芽腫性気管支肺炎
脳質拡張と囲管性細胞浸潤

との診断ですが、これが決定打だったのだろうか・・・と、ちょっと割り切れない思いがあります。
肺の方はやはり、抗酸菌の仕業ですが、死ぬほどのものではなかったようです。
弱ってきて日和見的に出てきたのだろうと、先生はおっしゃっていました。

脳の変化は気になりますが、イチさんの頭の中で徐々に徐々に何かが起こっていたのでしょうね。
緑内障を発症したり、開張肢になったり。
どんどん不自由になっていったのと関係があるのでしょうか。
最後の頃は金網に向かってどんどん前進して行っちゃったり、動きもおかしかったですし。

イチさんが急に悪くなったのが、ちょうどリキちゃまの膿瘍が発覚した時なんですね。
なんかね、
「あたしはもう十分やってもらったから、リキちゃまに譲るわ」
ってイチさんは思ってたんじゃないかなって気がするんです。

ずっと低空飛行ながら安定していて、このままあと半年くらいは生きてくれるんじゃないかって思っていたのに。
ストンと悪くなって、さっさと行ってしまった。
気を遣ってくれたとしか思えないんです。

いろんなことをよく見ていて賢い子でしたから、自分から身を引いてくれたのかなって。
そんな必要ないのに。
ずっとずっとお世話させてくれればよかったのに。
切ないです。



そして、ハクたん。

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ハクたんも怪しげなところはみんなやっていただいて、盛大に所見が並んでいます。

読んでもいろいろありすぎてさっぱりなので、
「先生、これどういうことですか?」
って聞いたら、

「いや、ボクにも分かりません」
って返されました。

大元はは肺炎からだそうです。
そこから波及して、あっちゃこっちゃ悪くなる。
「こういうの、多臓器不全って言ってもいいんじゃないでしょうか」
とのことです。

西洋医学だと原因となる菌があって、そこからスタートするけれど、東洋医学では、、、なんてお話もあって、もしかして、ハクたんも山内先生に診ていただいていれば、それはそれで面白かったかもねって思いました。
でもそっちに乗り換えるのも相当の覚悟がいりますから、それなりに確信がないとできないよな~とも。

ただ、分かったのは、ハクたんはとにかくもう限界まで頑張ったんだってこと。
解剖していただいているときに、昔、きちさんに来ていたニュージーランドホワイトのフジさまが10歳まで生きたので、ハクたんもそれくらい生きてくれないかな~って思っていたと言いましたら、先生も、
「フジさまか~、懐かしいなぁ・・・」 って。

でも、ハクたんの寿命は、やっぱりこれだけだったんだなって。
もう少し手厚くお世話ができていれば、もっと頑張れたんじゃないかとか、いろいろ思いましたけど、なんだか納得できた気がしました。


脳の方は、ハクたんもてんかん発作やら何やらいろいろありましたから、これがどういうことなのかはよく分かりませんけど、それなりにって感じでしょうか。
先生、気を遣ってくださって、飼い主の前では頭は開けなかったのですが、肉眼的に少し出血があったそうです。
最後に暴れてたのは、アタマの中でいろいろ起こっていたんでしょうか。
多分、とっても苦しかったのだと思うのだけど。


そして、何より。
検査していただいて良かったな~と思ったのは、ハクたんは抗酸菌感染症じゃなかったって分かったこと。
ハクたんも激しいくしゃみがあったし、だからこそ、この子も抗酸菌に違いないって早々に酸素室も導入しました。

我が家に抗酸菌を持ち込んだのは、実は、ハクたんではなかったかと、ひそかに疑っていました。
最初に発症したのははるっちですが、だからといって、はるちゃんが持ち込んだとは限らないじゃない?って。
はるっちと一番仲が良かったハクたんをひそかに疑っていました。

ハクたんは実験ウサギですが、ダッチさんたちとは違ってコンベンショナルのウサギです。
さすがに昔ながらのではないでしょうが、農家さんが副業で飼ってるようなウサギです。
実際、ラボに来るウサギがくしゃみをしている時があって、普通に考えればパスツレラですが、ひょっとしてひょっとすると・・・
という疑惑もないではなかった。

その疑惑が払しょくされたということ。
同じようにくしゃみをしていても、みんながみんな抗酸菌症ではないということ。
今回、それが分かったのはとても大きなことでした。

ハクたんと似たようなくしゃみをするのはレンですが、果たしてどうでしょうか。
答えが出るのは当分先でいいですけど。

ぶっちがあれほどたやすく抗酸菌で死んでしまったのは、ラボから引き出されてきて免疫を獲得する間もなく感染してしまったからなのだろうと思います。
娑婆の生活が長い子たちはくしゃみは出ても、ちゃんとみんな生きてますもんね。
病原体の巣窟みたいなとこから来たふくちゃまなんて、くしゃみのくの字もないし。


あと、脂肪肝の原因が気になっていたのですけど、先生は、やはり、最後、食べられなくなったせいじゃないかという見解でした。
ハクたん、それまでは高栄養のお団子とペレットをビックリするくらい食べてましたから、もしかして食餌のせいじゃないかと思っていたのですが。
もしそうなら、今後、同じような経過をたどる子がいた時に食餌の内容を見直さねば・・・と思ったのですが、どうやら、大丈夫なようです。

ハクたんにしても、イチさんにしても、最後の頃の食餌内容はものすごかったけど(プチラビットてんこ盛りとか・笑)、残り少ない命になった時、好きなもんを好きなだけ食べさせてやれて、それは良かったな~と思っています。
若い頃は節制させていましたが、最後までそれじゃあね。


先週のラビットホッピングのときに社長さんに、高齢になって食べているにもかかわらず急に痩せちゃう子が多くてって話をちらっとして。
そういう時に、いい餌、ないですかねぇって。
社長さんもそう思って、一時期取り組んだことがあったけど、なかなか難しいみたい。
高たん白にしても吸収できないとか、お腹を壊しちゃうとか。

吸収しないから、プチラビットを山盛りくっても、イチさんは痩せこけて死んじゃったし、ハクたんの脂肪肝もそのせいじゃなかったってことでしょうか。
一生懸命食べさせて効果がなかったというのはがっかりですが、まあ、美味しいものをお腹いっぱい食べられたのは幸せだったんじゃないかなってことで。

なんか、まとまりがなくてすみません m(__)m

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コメント


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まだ、悲しい・・・

ちゅんちき様
おはようございます。

病理検査の報告、ありがとうございます。
イチさんとハクたんが、一生懸命生きた記録ですね。

ちゅんちき様の愛情と無念さが伝わって。
やっぱり、泣けてしまいます。


3.11の震災当時。
刻々と弱って行く、くまちゃんと過ごしながら。

「うさちゃんの一日と、自分の一年。
寿命を交換してくれる悪魔が現れたら、速効契約しちゃうよ!」
なんて思っていました。

さようならは、まだ悲しいけれど。
イチさんも、ハクたんも。
ちゅんちき家の一員として、明るく楽しく、一生懸命な一生。
素晴らしいですね。


人間と比べると、儚いほどの、うさちゃんの寿命。
その限られた時間を共有できるから。
「ラビットホッピング」も、素晴らしいな、と思います。

(できれば、アスリート指向でなく。
楽しいレジャーとして発展すると良いですね)


季節の変わり目。
ご自愛くださいね。

くまの姉 | URL | 2017年03月11日(Sat)08:02 [EDIT]


いやいや 好きなものを目いっぱい食べさせるって、それでいいと思うな。それじゃなくとも、食べても身につかないし。それって「もうおしまいだよ~」ってサインだと思うの。それなら好きなように生活させてあげるのも、子孝行かなぁって思います。 どの子もその子なりに目いっぱい生きてくれたなら、それでいいかなぁって思います。 少なくとも予防できる病気で亡くしたのじゃないのは、確かなんだもの。 フジさま 懐かしいねぇ~。

チーママ | URL | 2017年03月14日(Tue)00:10 [EDIT]


お返事

くまの姉さま
願わくば、もう少し一緒にいてほしかったけれど、神さまからいただいた命の時間。
昔の写真を見ていると、うん、みんな本当に幸せだったわねって思えて、短い間だったけれど、この子たちと暮らせて良かったとしみじみ思います。
病理検査もやっていただいて、気持ちの整理もついた気がします。
実験ウサギとして、そしてお家ウサギさんとして、精いっぱい生きたイチとハクたんに心から感謝です。

チーママさま
若い頃は普通のウサギさんは見向きもしないようなペレットを喜んでバクバク食べてるような子たちでしたが、年齢と共にだんだんと好き嫌いを言うようになって。
教科書通りに行くようで行かない、ウサギたちとの暮らしでした。
最後は好きなものを食べさせてやれたというのは、飼い主にとっても大きな慰めでした。
最後はフジ様みたいにすりおろしにんじん食べてくれるかなって思ったんですが、両者とも不発でした。。。

ちゅんちき | URL | 2017年03月17日(Fri)23:47 [EDIT]