
りんちゃんも今日、お月さまへとお出かけになりました。
飼育崩壊した観光施設から我が家にやって来たのが2014年2月。

まれにみる大雪の年で、例年ならほとんど雪も降らないような場所なのに、すっぽりと雪に覆われて。
それでなくともお世話が回らないところへ雪のダブルパンチで、連れ帰った時にはそれは哀れないでたちで。
初めは、茶色の毛が混じった子なのかと思ったくらい。
毛並みはボロボロ、ずっと汚水に浸かっていた足は洗う甲斐なく、背中には膿がたまり、歯は重度の不正咬合・・・
三重苦、四重苦のりんちゃんでしたが、いつかツヤピカの美ウサになって、優しい里親さまが見つかるといいな~
と願っていました。

もう誰もいじめないんだから、安心して暮らしていいんだよって言っても、いつもこんなお顔のりんちゃんでした。
精いっぱい、強がって生きていました。

それでも、人との暮らしもそんなに悪くないなって、内心は思っていたんだろうな~
って思います。
りんちゃんのテーマソングがあって、
りんりんりりんりんりんりりんり、りんりんりりんりんりりりりん♪ (古っ)
って歌って踊りながらお部屋に入って行くと、ほんのちょっとだけ嬉しそうな顔してましたっけ。
適度に放置されて、たま~に可愛がってもらえる我が家の環境は、それなりにりんちゃんには合ってたんじゃないかなとも思います。
でもね、蝶よ花よと可愛がられ、めいっぱいの愛情を注がれてって、そんな暮らしを一度はさせてやりたかった。
産まれてこの方、何一ついいことがなかったりんちゃんに、最後は幸せにぬくぬく暮らしてほしかった。
きち先生に、
「この子は里子に出すのはお勧めしません」
って言われて、半分あきらめかけたりもしたけれど。
ウサギの神さまが、思ってもみなかったようなご縁をつむいでくださって。
長生きはできないって先生の言葉は信じたくなかったけれど。
強運のりんちゃんだもの、環境が良くなればきっと・・・って希望も持っていたけれど。
今思えば、産まれた時からそういう運命にあったのでしょうね。
無責任に先天疾患のある子を生み出したのも人だし、
その子を全力で愛し守ったのも人でした。
たくさんの偶然と心ある方々に救われて、りんちゃんは限られた命を精いっぱい生き抜きました。
本当によくがんばりました。
りんちゃん、お月さまではね、みんなと仲良く暮らすんだよ。
誰もいじめないんだから、強がって 「ぶっ」 って言わなくたって大丈夫なんだからね。
シジミ君には、あのときはごめんねって、ちゃんと謝るんだよ。
ユキちゃんとこゆちゃんにも、ちゃんとご挨拶するんだよ。
それからね、ライオンズのおじちゃまたちがね、団子遊びを教えてくれるからね。
ぶっちゃんはホッピングを教えてくれるよ。
逃げるために走るんじゃなくてね、楽しいなジャンプをするんだよ。
イチ姉さんは女王様の作法を教えてくれるからね。
みんなで楽しく暮らしてね。
じゃあね、りんちゃん、ありがとう!
りんちゃんのために手を尽くしてくださいましたチーママさま、心から感謝!!!です。


