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兎鳥庵 日記

インコ2羽と ウサギ5羽にヒト1人の日常です。 - ときどき実験ウサギさん里親募集 -

ユキ、りん&イチ通院日

イチさんのことはちょこっと書きましたが、26日は定例のきちさん通院日でした。
メンバーは、ユキ、りん、イチ(プラス、イチの付き添いでレン)

3人娘の健診も一巡して、ウチの子枠が1つできて、さて、誰にしよう?
なんて思っていたのですが・・・


健診の数日前、部屋んぽ中のイチさんを何気なく抱き上げて背中をなでていたら、妙に背骨のゴツゴツが手に触って

「なに、あんた!? なんでこんなに痩せてるの???」

抱いた感触でも、イチさんふたまわりくらい小さくなったんじゃ・・・!?
という感じで。

体重を測ったら、1.64kg

いや、もう、絶句しました。

イチさんは MAX 2.6kg くらいあった子です。
前回、昨年の9月末の健診のときもちょっと痩せちゃって・・・
と気にはしていたものの、その時はかろうじて2キロありました。

そろそろお年だし、吸収が悪くなってきたのかな~
と、ペレットの量は増やしてきたのですが・・・。

それが今、1.6キロ。
若いころから1キロも減ってるって、いくらなんでも尋常じゃない。
何で今まで気が付かなかったんだろう・・・。
食欲も元気もあったから、ここまで来るまで気付いてやれませんでした。

まさか、レンちゃんがイチさんの分まで食べちゃってるってことはないよね?
と、レンも体重測定すると、 1.91kg 。
レンは半年前からほぼ変わらず。

そうすると、イチさんは、きちんと食べているにもかかわらず痩せ続けているということ!?
ペレットを食べる様子を見ていると、以前よりは食べるスピードが落ちているようですが、食べにくそうな感じはありません。

とにかくこれは、先生に診ていただかなくては!
と、健診組に滑り込んだのでありました。





ユキぴょんはいつもどおり一通り診ていただいて、前歯の処置をして終了。

りんちゃんも、臼歯の処置をしていただきました。
前回よりは全然いい感じとのことで、これからは2ヵ月に1回くらいのペースでいいのではないかということです。
ただ、今回はまた別の歯が尖って出てきてしまっていました。
少しづつ調整しながら処置の間隔が空いて行くといいのですが。。。



そして、懸案のイチさん。

「この子たち、5月で9歳になるんです。」
と言うと、

「とてもそうは見えませんね ^^」
と先生。

そう言われちゃうくらい、痩せちゃったということ以外は、ツヤピカの自慢の子供たちなのです。



イチさんの病院での体重は、 1.74kg

状況をお話しすると、

「じゃあ、レンちゃんも測ってみましょうか。」

ということで、レンも診察台へ。
レンは、 1.92kg

ついでに爪切りもしていただいちゃいました^^


何かあるのだろうけど、歯もOKだし、触診しても触るのは 「でっかい胃袋だけ」 だそうで (^^;;
イチさん、昔から食欲魔人で、そう言われていましたので、これがこの子の普通なのでしょう。
この日は14:30からの予約でいつもより早い時間帯でしたし、朝食もしっかり完食したうえにお弁当に入れた牧草も完食しようかという勢いでした。


先生は、
「ペレットをグロースに変えて、一度牧草をやめて100%ペレットだけにしてみたらどうでしょう?」
とおっしゃいます (@@)

「でも、、、この子たち、一緒のケージにいるので、それはちょっと無理っぽいです。」

「1回、分けてみたら?」

「いや、この子たち、いつもぺたーんと一緒にくっついているので、別居なんて考えられないです。」
(そんなことしたら、レンちゃんまで病気になっちゃいそうです)

「でも、、、イチさんだけ先に外で食べさせるとかはできると思うので、なるべくペレットを増やすようにしてみます。」

ということで、落ち着きました。


「今のペレットはウサギが15歳まで生きることを想定していないんです。
一番上のでも7歳とか8歳とか、そのくらいでしょ。
年をとってくると、タンパク質含量を上げていく必要があります。
9歳以上は18%にするという人もいます。」


なるほど。。。
確かに年をとると同じ量食べていても痩せてくるから、その分増やしていけば・・・・
なんて思っていました。
あとは、年齢に応じたペレットに変えていくとか。

でも、それだけじゃ不十分ってことなんですね。
逆にお子様用のペレットに戻していくことも必要なんですね。

はるっちも、いくら太らせようとしても体重はついに増えないままでした。
先生によれば、年をとって一度痩せ切ってしまうと、その後はもう太れないんだそうです。

人間もちょい太めの人が一番長生きするといいますが、ひょっとして、ウサギさんもそうなのかもしれませんね。
飼いウサギはみんな太りすぎだとか、野生のウサギは痩せているとか、よく言われますけど、野生のウサギは2、3年生きれば御の字で、長生きすることは想定されてない生き物ですから。

イチさんもあまり食べすぎないようにセーブする事の方をずっと気にしていました。
長生きしてほしくて食事制限を続け、年をとったとき、気付いて見たら骨皮筋衛門で手遅れなんてことになったら、それこそ悲劇です。
やっぱ、ウサギは太めの方がいざという時の余力もあってよろしい気がします。

だからこそ、きち先生もよほどのことがない限りはダイエットを言われないのでしょう。


それでも、、、イチさんのこの痩せ方は普通じゃないので、血液検査もしていただきました。

血液検査

TCHO       UNDER 50
GLU        147 mg/dL
BUN         19 mg/dL
AST        UNDER 10
ALT        139 IU/L
CRNN        0.4 mg/dL
CPK        356 IU/L

Na         142 mmol/L
K          4.8 mmol/L
Cl         109 mmol/L

WBC        56 102 /μL
RBC        436 104/μL
HGB        9.9 g/dL
HCT        30.5 %

MCV        70.0 fL
MCH        22.7 pg
MCHC         32.5 g/dL
PLT         21.1 104/μL


急激に激やせした場合には総コレステロール(TCHO)が上昇し、400超えとかもあるそうで、イチさんはゆるやかに、いい痩せ方をしているそうです。

肝臓の数値(ALT = GPT)が正常値の2倍で、まずは肝臓の治療をしてみるとのこと。
下水管を太くして廃棄物が出やすくする薬(ウルソ)を使うそうです。
解毒作用のある薬もありますが、それは今回は使わないとのこと。
(ALTが400とか500くらいになれば使うが、今回は逆に高すぎないからと)

CPKが若干高いのは、神経系に何か起こっていたか、起こっている可能性もあるので、念のため、エンセファリトゾーンの薬を10日間投薬します。
斜頸になる前に激痩せすることも多いそうです。

あとは、別の要因と思われるが、貧血が見られるとのこと。
ヘマトクリット(HCT)は35、ヘモグロビン(HGB)は10を超えてほしいそうです。
高タンパクの食餌にすれば変わってくるかもとのことです。



お薬

まずは、高タンパクの食餌に変え、肝臓の薬とエンセファリトゾーンの駆虫薬をやって、1週間後に様子を報告してくださいとのこと。



で、その次の日に、イチさんの足腰が弱っていることと激やせしたことがふっとつながって、ちょっとあわててしまったわけです。

翌月曜日に先生に電話で相談したところ、
「後肢に力が入らないと前足に体重をかけるので、ハの字型に広がって滑るようになります。
それだと、背骨に何かできているか、エンセファリトゾーンかのどちらかでしょう。
まずはメタカム(痛み止め) 0.3mL を1日2回飲ませてみてください。
それで、木曜日に経過を教えてください。」

とのこと。

痛み止めが効けば、背骨に何かある。
効かなければ、エンセファリトゾーンの疑い濃厚となります。

どっちも、、、イヤだな~。
背骨だと、手術もできないのかな?
エンセもイヤだけど、でも、うまく折り合いがつけば可能性はある。。。

覚悟を決めなきゃいけないとか、そんな状況なのかな。
なんて、悶々としてしまったり。

が、、、帰宅してから冷蔵庫を確認したら、メタカム切らしてた (;;)
ウサギの薬も鳥の薬もごっそりあるのに。。。
ようやく探し出したら、半分固まって分離してたので、さすがにこりゃ使えないなと。

緊急ではないので、とりあえず薬の効果を見てからと先生はおっしゃっていましたが、やっぱり、行ってしまった方が早いかも、、、なのでありました。



あたしは行くわ

本日のレン&イチ(右)

久しぶりのベランダパーティーでの一コマ。
レンちゃんと並べて写真を撮りたかったのだけど、さっさと飛び降りて行ってしまいました。

確かに後肢をかばっているようにも見えるのだけど、平気で上り下りしているし、どうなんでしょう???
痛みがあるのなら、お薬切らしててゴメンなのですが・・・。


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コメント


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今頃1ヶ月も前の記事にコメントすみません!
イチさんが、こんなことになっていたなんて…驚きました。

実は気になることがありまして。
イチさん、貧血は解消しましたでしょうか?

最近、ウサ友さんのまたご友人のウサギさんが、原因不明の貧血になったということでご相談がありました。ALTも増加。原因は今もわかりませんが、時期的に、イチさんと丁度同じ頃です。貧血がかなり酷かったので、鉄分の摂取が必要だということで、すぐにペレットを増やすよう助言致しました。

勿論、全国のウサギさんの数を考えると、統計的には完全に偶然です。
でも、実は、うちのルーファスが目の奥に膿瘍を作ったとき、同じ獣医で全く同じ症例が過去1週間に2件、更にカリフォルニアのHRSで保護ウサギがまったく同じ症状で眼球摘出手術を受けた、ということがありまして……。
うちのウサギ4匹中3匹の貧血が過去に同期した経験もあり、それ以来、いくつか珍しい症状が重なると、何か環境因子(とくに気候)を疑いたくなる気持ちを抑えられません。
HRSでの目の奥の膿瘍の話もあれ一度きりでしたし…。

イチさんは激やせしているので、勿論何か背後に隠れていると思いますが、もしかしたら日本ではこの春は何かウサギにとって厳しい気候なのかな、という気がちょっと致しました。

今のところ、こういうよくわからない症候群(勝手に症候群にするな、って感じですが、、)は、乗り切ってしまうとその後再発がなくて、原因もわからずしまいです。イチさんの問題も一部はそうであってくれれば、、、と思います。

うちのプチも9才、ものすごくゆっくりですが、じわじわと体重が落ちてきています。こちらを読んで、もうちょっとペレットを増やしてみて、もしそれでも減るようならプチだけ高タンパクのものに変えるかな、と思いました。
(ルーファスはまた減量に挑戦していて、ご飯分けるのが大変なんですけど、、)

もぐら | URL | 2014年05月25日(Sun)05:52 [EDIT]


お返事

もぐらさま
コメントありがとうございます。

同期して同じような症状の子が続出・・・というのは、あるのですね。
我が家では抗酸菌騒動以来、鳥とウサギに肝臓の数値の悪い子が続出して冷や汗ものです。
鳥の主治医には関係ないと言われていますが。。。

その後、イチはまだ血液検査はしていませんが、次回、お願いしてみようと思います。
食餌で改善するもの、しないものがあるでしょうし。

体重については、抗酸菌感染組がそろって低下しているのも気になるところです(家で測ったら、ななちゃんも落ちてました)
抗酸菌自体は日和見菌なので、たまたま痩せ傾向にある子に悪さしたとも考えられますし、イチに関しては他の要因があるのかもしれませんし・・・。
イチは、今のところ、エナカルドとドキシサイクリンで落ち着いていて、ひょっとすると、このまま元に戻るのでは? という気すらしてくるほどです。

ペレットに関しては、そこそこ年齢のいっている子たちにはグロースを混ぜるようにしたのですが、案外太らないものだな~という印象です。
ただ、太りはしないのですが、イチの同居兎のレンがすっかりペレット三昧の食生活に慣れてしまって牧草を食べなくなってしまったのが誤算というか。。。
複数飼いの食餌のコントロールは難しいですね。

ちゅんちき | URL | 2014年05月27日(Tue)21:40 [EDIT]