
箱根はさすがにノーマルタイヤでは越えられないし、東名も通行止めが解除されたばかり。
病院へ行くルートが2つしかないというのは痛いです。

18日の写真。
16日に連れて来たときはケージのセッティングで精いっぱいで、きれいにしてあげる余裕もなかったのですが、ようやくお風呂に入れて足の汚れを洗い流しました。
何回変えても、お湯はまっ茶色に

しまいには、りんちゃんのイヤイヤがマックスになって、完全に落とすのは諦めました。
背中の方は傷があるので触らないで置いたのですが、下半分を洗って軽くタオルで拭いてやると、少しさっぱりしました。
でも、かさぶたのふたが取れて、また膿が・・・。
一時は、「うみちゃん」という名前にしようかとも思ったのですが、さすがにそれは可哀想なのでやめました。
膿が後を引いても困りますしね。

単純に傷が膿んでいるだけなら近くの病院で応急処置をしていただく感じでいいかなと思っていたのですが、ちょっとイヤな予感がして。
何ヵ月もこの状態って、やっぱり、良くないものかも・・・と。
とりあえずは、膿を出して消毒してやったのですが、次の健診日(3月1日)までは待てない感じです。
でも、ちょうど仕事が忙しい時で休めない。
本当は初めからきち先生に診ていただきたいところでしたが、それは諦めて、シンシアさんで診ていただくことに。
シンシアさんは予約なしでいいのと、夜も8時までに入ればOKなので、定時即行すれば何とか滑り込めます。
そんな訳で、週のうちで唯一、早く帰れそうだった19日に東名高速飛ばして行ってきました。
まずは、以前お世話になった、はるの報告とお礼ををして。
昨年の1月に亡くなったことと、病理検査の結果、抗酸菌感染症であったことを伝えると、
「へぇ、それは珍しい。
それで、、、人間は大丈夫だったんですか?」
「ええ、人間は何ともなかったんですけど、その後、ウチのウサギがみんな感染しちゃって・・・エライ目にあいました。
次から次へとみんなくしゃみし始めちゃって。
普通のウサギならそんなに感染するものじゃなかったのかもしれないんですけど、ウチのはみんな実験のウサギなので免疫がなっかったのかもしれません。」
「そうですね、それはあるかもしれないですね。」
「で、やっとそれが一段落して一息つけたので、この子たちを引き受けることにしたんです。」
「元々は小屋で放し飼いだったみたいなんですが、私が引き取りに行った時にはケージに入れられていて。
スノコもなくてチップが敷いてあったんですが、全然足りてなくてオシッコの中に座っているような状態だったんです。
だから、足の裏もちょっと・・・な感じになっちゃってて。」
「確かに、イヤな感じですね。。。
これで落ち着いてくれるといいけど。」

18日の写真。
(これでも、一応、洗った後)

足の内側も尿焼けでハゲています。
まずは、聴診器を当てて、
「胸の音は大丈夫です。」
「少しフケっぽいので、ダニの検査をさせてください。」
「はい。 ダニはいるって話なのでいると思うんですが、妊娠の可能性もあるということなので、お薬はやめた方がいいのかなって思っています。」
結果、ヅツキダニがいたのですが、用心してお薬はやめにしてもらいました。
先生としては、ダニは成敗しておきたいと思っていらっしゃるような雰囲気でしたが、やるなら3匹一緒の方がいいですし。
「はるちゃんのときも、ツメダニ全世代って言われましたけど、結局、誰にもうつらなかったんです。
弱り目に祟り目って、まさにこのことだなって納得したんですけど。」
ライオンズ3兄弟を引き取った時もヅツキダニがいて、そのときは経験がなかったから大騒ぎして子ウサギだったハクたんを除く全員に予防投薬したりした苦い経験がありました。
先生は飼い主への被害も考慮して投薬した方がいいとおっしゃってくださるのですが、ダニがいようがゲジゲジが降ってこようがあまり気にしないヒトなので、あえてリスクを冒す必要もないかな~と。
いえね、仕事でウサギの生殖試験なんかも手掛けていますので、胎児に影響が出たときの状態ってリアルに想像できてイヤなんです。
ヘタをすれば、母体にも影響は出ますし。
ダニでウサギは死なないけれど、薬で死ぬことはありますから。
とりあえず、触診では胎児はいないようだとのことで、ホッとしましたが。
全身状態も悪そうだし、これで妊娠してたら可哀想です。
次に歯科チェック。
前歯はOK。
臼歯左側もOK。
が、、、その後、やや間があって。
右側は、激しく不正咬合とのこと。
ほっぺたがえぐれている状態でした。
無麻酔で処置できるレベルではないので、麻酔下での処置が必要になるそうです。
どうりで牧草を食べなかったわけです。
他の2人はバクバク食べているのに、りんちゃんだけいつまでも残ってる。
痛くて食べられなかったんですね。
ペレットはすごい勢いでぱくついていたので、そんなこととはつゆ知らず。
そして、最大の懸案であった背中の膿。
膿瘍でした。

皮下に膿の塊があると。
ただ、幸いにも筋肉組織にまでは達していないので外科処置で解決できるそうです。
手術が嫌なら、抗生剤の投薬、定期的な圧迫排膿と消毒が必要になるそうです。
でも、膿は袋の中にたまっているので薬は届きにくいと。
実験ウサギさんでは膿瘍なんて経験のしようもないので、そもそも、何で膿瘍になるのか?
とお聞きしたのですが、
原因は分からないけれど、たとえば、ダニがいて痒くて掻いているうちに傷ができたとか、ケンカして噛まれたとか、交尾した時にオスに噛まれたとか(そんな辺りですね・・・)で菌が入ってということのようです。

年齢が1-4歳と大雑把にしか分からないので、麻酔のリスクは若干高いそうです。
何歳くらいに見えるか?
ということもお聞きしたのですが、
「少なくとも1歳には見えない。
そこそこいっているのでは?」
とのことでした。
まあ、3、4歳といったところでしょうか。
確かに言われてみれば、皮膚の張りや毛艶を見れば、らんちゃんに比べてだいぶ見劣りがしますものね。
怪我や衛生状態のことを差し引いて見ても。
過酷な条件下にいたので、実年齢よりは老けて見えるというのもありかもしれませんが。
ご縁を待つにしろ、ウチの子にするにしろ、しっかり治しておかないとというのはあるので、手術をすることになります。
ただ、麻酔のリスクを考慮して、1回の麻酔でできることは全部やっておいた方が良いと。
膿瘍の切除、歯科処置、避妊手術。
3点セットで手術するのが良いと。
「裏も表も前も・・・全部ですか!?」
思わず、
「ねぇ、大丈夫?」
って、りんちゃんに聞いてしまいました。
「強い子だから、大丈夫でしょう。
ね、頑張れるよね?」
って、先生は言ってくださいました。
こんな状態でも元気そうに振舞っていたりんちゃんですから、大丈夫ですね。
問題は、いつ手術するか?
ということになりますが、先生はなるべく急いだ方が良いと。
理由は、不正咬合がひどくて、これ以上痛い思いをさせるのは可哀想だから。
でも、もし、妊娠していたら?
ということを考えれば、タイミングが難しい。
もし妊娠していたとしても、さわっても分からないくらいの今なら危険なく手術できるのでしょう。
開けてみたら妊娠末期だったというのが一番リスキーだそうです。
何が何でも子どもは助けなくてはならないとは考えないけど、りんちゃん自身の安全は最優先です。
ただ、その時はもう少し待ちたい気がしたので、きち先生とも相談してから決めることにしました。
実際、手術をするにしても、きち先生にやっていただきたいですし。
成毛先生にはいつもつなぎの役で申し訳ないと思いつつ、正直、我が家の経済状態ではきち先生の所じゃないとやっていけないというのもあったりして。
(決してシンシアさんが高いというのではなく、きちさんが安すぎるのです・・・)
という訳で、あと10日間持つ程度に無麻酔で歯をカットしていただいてきました。
それでもすぐに牧草が食べられるようになる訳でもないので、しばらくはペレット牧草でということになりそうです。
もしかして二番刈りなら食べられるかも?
と思って入れてみましたが、イマイチでした。
満身創痍のりんちゃん。
それでも、しんどそうなそぶりはみじんも見せず、今日も元気にお部屋を走っていました。
またあと1週間、頑張ってくださいね。
それにしても・・・
今日も朝の通勤時間帯、ものすごい勢いで雪が降りました。
来週になっても箱根が通れなかったら、かなり悲しいです。。。


