兎鳥庵 日記

インコ3羽と ウサギ9羽にヒト1人の日常です                  - ときどき実験ウサギさん里親募集 -

うさぎの胃の生理機能と病気2 (うさフェスタ2013 講習会)

「知っておこう、うさぎの胃の生理機能と病気」(田向健一先生、うさフェスタ2013 講習会)の続きです。

スライド23

スライドは「胃腸の病気」となっていますが、今回は本題に入る前の、ウサギの消化吸収のシステムについてのお話です。

ウサギさんのお腹の健康を保つために、飼い主として知っておきたい内容です。
是非、ご覧ください


スライド24

ウサギの消化管はこのようになっています。
胃、十二指腸、空腸、回腸、盲腸、結腸、直腸。



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食べ物が胃に入ってきて、胃液によって食べ物を消化吸収します。



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胃で一番消化されるのは糖類。
アミラーゼにより消化します。
ペレット、エンバクなど糖質のものを主に消化。



スライド28

胃から十二指腸、空腸、回腸と進んでいくと、T字に分かれた部分があります (盲腸と近位結腸)。
ウサギはものすごく盲腸が大きい。
(消化管の半分を占める、人間だと親指の頭ほどしかない)



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ここで、食べ物の大きさによってふるい分けが行われます。
0.3-0.5mm 以下のもの (胃で消化されて溶けたもの) は盲腸へ。
0.5mm 以上のもの (繊維) は結腸へ (そのままウンチの方へ流れる)。

盲腸に行くのが多ければ多いほど、盲腸の負担は大きくなります。
(お腹が張りやすくなる)
盲腸便秘とか、腸にガスがたまるとかというのは、こういうこと。



スライド30

細かい粒子はなかなか消化吸収できないので、盲腸に微生物をたくさん飼っています。
微生物が細かい粒子を発酵させて消化させ、ウンチを作っていきます。



スライド31

細かい粒子は盲腸へ行きますが、0.5mm 以上のものはそのままウンチに出て行きます。

与えている餌がどの部分で消化吸収されているのか、よく考えてください。
よく、 「ウンチが出ません」 と言われますが、この部分 (盲腸にたまっている部分) が出てこないわけです。
繊維が足りていないということです。
胃が張る、盲腸が張るというのは、胃に負担がかかっているということです。

ペレットは臼歯で細かく粉砕され、胃から盲腸へ行って消化されます。
牧草は、するするーっとウンチに流れていきます。

胃が張りやすい、盲腸が張りやすい、ガスがたまるというの、食べ物がどこに作用してそうなっているのかを知ることが大事です。
糖質のものはいらないと言っているわけではなく (太りやすいというのもありますが、栄養豊富であるのはいいことです)、どのように作用しているのか消化のシステムを知っておくことは非常に重要なことです。
牧草を食べるとウンチが良く出るというのは、こういう原理からです。

そのことが理解できれば、今日の話はそれで OK です!


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