兎鳥庵 日記

インコ3羽と ウサギ9羽にヒト1人の日常です                  - ときどき実験ウサギさん里親募集 -

真相はペコの発作?

謎の事件の続きであります。

キューちゃんの病院には午前中のうちに行かなくてはならなかったので、翌朝は9時過ぎに起床しました。
大部屋の住人たちに声をかけ、隣室のウサギお客さま部屋にも顔を出してご挨拶しました。

「おはよう!」

朝は滅法弱いちゅんちき、寝ぼけまなこで、低い声でゆっくりと・・・


ところが、次の瞬間、思いがけない光景が!

ペコちゃんがはじけたようにパニックを起こし、ケージ内をバタバタと暴れ出して。。。
それはいつになく激しくて、キャスター付きのケージが左右にゴロゴロ動き出したほど。

ようやく発作が治まると、ペコちゃん、放心状態でうずくまったまま下を向いて心ここにあらずの様子。
脳振とうでも起こしちゃったかな?
と顔を覗き込むと、ひどい鼻血。

このとき、ようやく話がつながったように思えました。

ペコはおびやんに噛まれたんじゃなかった!

発端はペコの発作だったのかもしれない。
ペコが突然発作を起こして、お向かいのキューちゃんがもらいパニックしたのかも。

実は、その3週間前にもペコがパニックして、引き続いてキューちゃんがパニックして鼻血を出すという事故がありました。
その時の様子はしっかり目撃していました。
当時お客さま部屋はダッチさんたちで満室状態でしたが、ペコのパニックで一瞬、騒然としたものの、すぐにおさまって、何人かが足ダンしてそのまま終息か・・・
というところで、キューちゃんが暴れ出したのでした。

だから、このときもキューちゃんはもらいパニックしたのでしょう。
キューちゃんのケージの留め金のかかりが甘くて、パニックしてぶつかった衝撃で扉が開いてしまったのかもしれません。

でも、おびやんは???
おびやんがパニックしたとは考えにくいので、キューちゃんが外へ出たのを見て、自力脱出したのでしょうか。

脱走組は、前科一犯のかくれ君も含め、全員がイージーホーム60居住者です。
バネ式の留め金はかかりが悪いと確かに衝撃で開いてしまいそうですし、しっかりかかっていても、ウサギがその気になって鼻で上に押し上げれば外せるのかもしれません。


にしても・・・ ペコちゃん、発作が多すぎません???
今回の分も含め、4、5回は目撃しています。
今までいろいろと手を焼いてきたけれど、ひょっとして、この子には何か根本的な問題があるのでは???
何やら急に心配になって来ました。

となれば、病院は行き先変更。
ウサギに詳しい先生に診ていただかねばなりません。
日曜はきちさんはお休みなので、シンシアさんへ。
シンシアさんも日曜は午前のみなので、他のウサギたちと鳥さんのお世話を超特急で済ませ、ペコとキューちゃんを車に乗せてかっ飛びました。

この時分、某逃亡犯のおかげか、神奈川県内はどこを走ってもパトカーだらけで(涙)
東名もやたら白黒パンダちゃんが行きかい、面白いように皆さん、捕まっていらっしゃいました。


それでも何とか受付終了5分前に滑り込みました。
成毛先生には今までの経緯を全部お話したのですが、疲労と寝不足の上にアタマ興奮状態で、機関銃のようにしゃべったのではないかと。。。


まずは、キューちゃん。

「この子たち、実は実験のSPFウサギなんです。」
「へぇ、そしたら、エンセファリトゾーンとかはない?」

「いえ、実はそれが問題でして、エンセファリトゾーン(EZ)はSPF項目には入っていないんです。
里子に行った子たちの中できちさんでお世話になっている子も何羽かいるのですが、どうもEZを疑われている子もいるようで・・・。
ただ、去年、うちのむうともう1人の子(ハチ君)が同時期に去勢手術を受けて、その際の検査では2人ともEZは陰性でした。
クローズドコロニーでその中からEZの子が見つかれば、そのコロニー全体が感染しているって自分では理解しているんですけど、2羽やって2羽とも陰性なら・・・」


「ええ、ボクもそう思います。
クローズドでランダムに2羽選択して検査してみて陰性なら、みんな陰性と考えていいんじゃないですか。」


「でも、経験的に、ダッチたちの里親探しをしていると、連れてきて3日くらいの間にパニックを起こす子が一定割合いるんです。
キューちゃんもいかにもパニック起こしそうな雰囲気があったので心配していたのですが、案の定、ペコちゃんからもらいパニックしたことがあって。」


「そうですね、この子、いかにもパニック起こしそうな顔してますね。」
先生、話が分かるじゃぁないですか!
と、ちょっと嬉しかったです。

「でも、多分、キューちゃんはそういう気質なんだと思います。」
パニック体質の子でも原因はEZであったり、てんかんであったりすることも多いそうですが、単純に性格の問題である場合も多いそうで。

むうの場合も含めて過去にお世話した子たちの事例をいろいろお話したのですが、今回のキューちゃんのパニックの起こし方とか、過去の事例の話を総合すると、気質の問題という感触だという事のようです。


「で、どこをやられたんですか?」

上から見ている分には、何でもないように見えるキューちゃん。
「実は・・・ ひっくり返すと大変な事になっているんです。
ちょっと恥ずかしいところを・・・」


成毛先生、キューちゃんのお腹側を見て、
「ああ、ウサギはケンカすると、いつもここを狙うんですよね。
あちこち噛まれているなぁ・・・ これだと内服じゃないとダメだな。」


そして、キューちゃんの大事なところを見て、
「あ、もしかしたら先っぽが少し切れているかも・・・」

「えっ!!!!!!
・・・・・・そしたら、どうなります?」


「いえ、別に・・・」
そう真顔で答えた後、ぷっと吹いていらっしゃいました。

交配させたりはできないかもしれないけど、日常生活にはまったく問題ないそうです。



そして、ペコちゃん。
初めのうちは気にも留めていなかったのだけど、パニックの頻度が高いのと、今朝の発作の激しさが気になること、お迎え当初、原因不明のハンガーストライキで強制給餌をしてしのいだけれど、体重の伸びが思わしくないことなどなどお話しました。

ペコちゃん、可哀想に口の中もだいぶ切れていたようで、出血の跡がそこここに(涙)

昨日の鼻血の件で、
「初めはケージの外からおびちゃんに噛まれたんだと思ったんです。
でも、それだと普通、鼻のこの辺に噛み痕があるはずなので、やっぱり昨日のもパニックだったのかな~って。」


「おうですね、そうかもしれないし、でも、ここをこういうふうに噛まれたかもしれない。」
と口の中の傷を見せてくださいました。

アクロバティックおびちゃんではありますが、口の内側をそんなに器用に噛めるとも思えず。。。

「ああ、これはちょっと厄介かもしれませんよ。
もしかしたら、前歯の根元が折れているかもしれない。」


上の前歯の付け根の辺りも出血していて、見た感じアヤシイそうです。

「もし、折れていたら餌が食べられないと思うので、強制給餌してください。
野菜は小さく切って。」


「はぁ~」
超ショックでございました。

大挙して皆里子に行ってくれて、やっと一息つけると思ったのに。。。

そして、さらに追い打ち
「ボクはこのケースだとEZを疑います。
検査をしてみた方が良いです。」


もしEZなら、ペコ1人の問題ではないので、検査をお願いすることにしました。

これで陽性が出ちゃったら、エライこっちゃな、、、と思いつつ・・・。


で、結果です  (右がEZの抗体検査の結果、クリックすると大きくなります)

ペコ血液b  ペコ抗体検査b


幸いにも結果はセーフ。

成毛先生のコメントは
「抗体価も高くなく、症状も認められないので問題ありません」
とのこと。

抗体検査の結果はあまりあてにならないという事は承知しておりますが、それでも、これは一つの安心材料となります。


キューちゃんは抗生物質と痛み止めを、ペコちゃんは痛み止めとプリンペランをシロップで出していただきました。
キューちゃんの方は順調な回復ぶりで、1週間で投薬を打ち切りました。
ペコちゃんの方はイマイチ謎でありますが、とりあえずは元気です。
強制給餌の必要もなく、ホッと一息です。


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コメント


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この時点でのEZマイナスなら、大先生も問題なしとおっしゃいそうな気がします。それより癲癇を気にするかも。
気質というのもありますが、プチ脳内ショートを引き起こしやすいと申しますか・・・ 一度大先生のご意見を伺ってもいいかもしれませんね。
そして、かえって一人住まいでかわいがってくださる方がいたら、ペコちゃんにはその方がいいかもしれませんね。

チーママ | URL | 2012年06月25日(Mon)02:42 [EDIT]


お返事

チーママさま
先日、きち先生にもコピーをお渡しして報告してきましたが、期待どおり(?)目がキラ~ッと光っていました(笑)
シンシアさんでは別の先生のご意見もうかがえたという事で、良かったなと思います。
ペコさんはちょっと問題が多すぎるので、このままウチの子路線で行きそうです。

ちゅんちき | URL | 2012年06月27日(Wed)21:42 [EDIT]


初めまして

初めまして。北海道札幌市在住のなをこと申します。
ペコちゃん、キューちゃんの発作のことが
とても気にかかって、書き込みさせていただきました。

我が家にも実験のSPFうさぎがいました。
お役目を終えて8か月くらいで里子としてお迎えしたのですが、我が家へ来て3ヶ月後くらいから痙攣発作を起こすようになり、EZは陰性、おそらく癲癇だろうと診断されました。
(性格は、明るくおおらかで天真爛漫な子でした)
同じ姉妹のウサギたちもてんかん持ちだったため、
遺伝だろうと思っていました。


4才くらいまでは、大小の発作が多い時で
週2~3回ありましたが、抗てんかん薬は
体質に合わず効果もさほどなかったため使わずに過ごし、
5才になる頃にはほとんど発作がなくなりました。
年齢とともに少しずつ減った感じです。

今年の2月に別の原因で亡くなってしまいましたが、
痙攣発作を抱えながらも、いつも陽気な天真爛漫な子で、
多少のハンディは、里子としてお迎えすることのネックには
ならないということを常に感じていました。むしろ、手がかかる分、愛情も倍増になります。

長文になってしまい申し訳ありません。
どうかキューちゃんもペコちゃんも、ほかのうさちゃんたちも、優しい家族が見つかりますように。
心から願っています。




なをこ | URL | 2012年06月29日(Fri)21:27 [EDIT]


お返事

なをこさま
はじめましてv-22
お返事、遅くなりましてすみません。
有用な情報、ありがとうございます!
ペコもあまりひどくならなければいいな~
と思っています。
ラボのウサギさんたちも何百匹といても、今までてんかんの子は見たことがなかったのですが、ある年齢に達すると発症しやすいとか、世間に出ると色々な刺激があるので発症しやすくなるとか、そんなこともあるのかもしれませんね。

少し手のかかる子の方が可愛がってもらえるとか、ハンデのある子の方が里親が見つかりやすいとか、確かにそんなこともありますよね。
ペコはご縁次第ですが、我が家にも空きができてしまったので、このまま落ち着きそうな気配です。
ダッチ君たち残り3匹は気長に探していこうと思っております。

なをこさまのウサギさんも実験動物として生まれながら、幸せな生涯だったのでしょうね。
可哀想な子たちが多い中で、1匹でも2匹でも、幸運をつかむことができるよう願っています。
なをこさまにもまた、良いご縁がありますように!

ちゅんちき | URL | 2012年07月08日(Sun)19:42 [EDIT]