
(ゴメンナサイ、書いている途中で沈没してしまって、日付が変わっちゃいました・・・)
誕生日を目前に大事件発生。
それは、16日月曜日の深夜 (日付的には17日) のこと。
実は、ニュージーランドの6番君 (ペコちゃんと呼んでいます) とハクたんがすっかり意気投合していて、2人で遊ぶのが日課になっていました。
ペコちゃんはシッコを飛ばすので、遊ぶ時は大部屋に出していたのですが、ペコちゃんが来ると、自分も出たいとハクたんが大騒ぎするようになって。
やっぱり、白い者同士、何か通じるものがあるのね・・・と微笑ましく思っていました。
この日も、それはもう楽しそうに遊んでいたのですが・・・。
いつになく、エキサイトしていてバタバタバタっと大きな音がしたので、
「ほらもう、夜中なんだからもうちょっと静かに遊んでね」
と声をかけたその時は別に異変も感じなかったのですが、
(ちょうどそのとき、ちゅんちきは隣の部屋でペコちゃんのケージのお掃除をしておりました)
しばらくして、2人の様子をふと見ると・・・・
ん???
なんか、ハクたん、血だらけ?????
急いでハクたんを確認すると・・・
えええーーーっ、耳が、耳が・・・
耳がないーーーっ!!!
ハクたんの自慢の大きなお耳の先がざっくり、引きちぎられていて血がポタポタ。
それでもなお、2人ははしゃいでいて走り回ろうとするので、ハクたんをサークルに戻し、返り血を浴びたペコちゃんも即行逮捕。
そんで、耳はどこに行ったんだと気になりましたが、とにかく止血が先。
消毒もしなきゃ、と思ったけど、生憎消毒用アルコールは持ち合わせていないので、イソジンをたぽたぽにしたティッシュペーパーで傷口を押さえました。
動脈をバッサリやられていたので心配しましたが、幸いにも血はすぐに止まりました。
その後必死で耳を探したのですが、どこにも見当たらず。
騒いでいた時の場所も確認しているので、絶対そこにあるはずなのですが、ない。
あーーー、食われたぁ~ (号泣)
実験やってる人なら、ご存じでしょうが、ウサギって、他のウサギの耳を食うんです。
耳のかけらがあれば、今すぐでも夜間救急に走ろうかと思ったのですが、食われちゃったんなら、もうどうしようもないわねと。
(この後、写真があるので苦手な方はご注意ください)
止血後のハクたん。
本兎も何が起こったのか、そのときは分からなかったらしいです。
興奮から冷めたら、やはり、痛くなってきたようで・・・。
ああ、可哀想なハクたん!
今更どうしようもないけど、ごめんね、ごめんねと、ハクたんの体をさすりながら、ひたすら謝りました。
17日のハクたん
翌朝、朝いち、留守電にメッセージを入れてきちさんに走りました。
この耳、きち先生なら何とかしてくださるんじゃないかと・・・。
きち先生もハクたんの耳を見て、
「ああ、これはひどい、もう、動脈ごとなくなっているじゃないですか!」 と。
「そうなんです。 もう、ショックでショックで。
必死で探したんですけど、ないんです。 かけらが。」
「ああ、食われましたねぇ。」
「ええ、食われちゃいました。」
その後は、実験やっていると、こういうことってよくあるよねみたいな話になって、お互い、自分はどんなふうに耳が落ちちゃったウサギを見たことがあるみたいなヘンな自慢話に花が咲いて (爆)
「これ、どうすればいいですか?
多少、ちんばになっても、キレイに整形手術とかってできないですか?」
とお聞きしたのですが・・・。
傷口周辺のどの血管が生き残るかによって壊死してくる部分も変わってくるので、今あるところで修復しても、血管がつながらなければまた壊死してしまうから、今はまだ触らない方がいいそうです。
しかも、ウサギの耳はイヌやネコの耳と違って、きれいに整形できないんだそうです。
最後に糸で縛った部分が、これまた壊死して落ちちゃうんだそうで。
「どうしてもと言われれば、これからお預かりしてやりますけど・・・」
と、先生はおっしゃってくださいましたが、整形して短くなったところに、またそこが落ちちゃったら・・・
と思うとそれも困りますし。
「壊死した部分が落ちてから、次どうするのかを考えた方がいいと思います。」
というのが、きち先生の見解。
この耳、見るだに痛々しいし、だんだん壊死していくのを見るのもイヤだな~と思いましたが、しょうがない。
耳の先の二股になってピラピラしている部分を指して、
「でも、このままだと、またここが食われそうだな~」
ときち先生。
「ですよね~。 食ってくださいと言わんばかり。」
壊死するのに5日間くらいかかるそうなので、とりあえずは次回のライオンズの健診のときに一緒に連れてきて診ていただくことにして、傷口に塗る抗生剤の軟膏だけいただいて帰って来ました。
本日のハクたん。
耳の先は壊死しそうで、していない感じ?
まだちょっと、どうなるか分かりません。
ペコちゃんのことは、14日のライオンズの健診のときにいろいろお話をしていたので、きち先生も状況をすぐに飲みこんでくださったようです。
先生は初め、ちゅんちきが泣きながら血まみれになったハクたんを抱えて駆け込んでくるんじゃないかと思ったそうです。
でもね、こんな仕事していると、ある意味、こういう事態にも免疫があるというか何というか。。。
「多少は拭いてあげたんですけど、血だらけだったのに自分で舐めてキレイにしたんですよ。
しかも、サークルに飛び散った血までキレイに舐めてました。」
と言うと、
「血の臭いがすると敵をおびき寄せるから、本能じゃないですかねぇ。」
ときち先生も感心していらっしゃいました。
こんなんでも、まだ本能が残っているかとちょっと感動。
そういえば、返り血を浴びたペコちゃんも翌日にはキレイになっていましたし。
という訳で、ハクたんには大変に可哀想な事をしてしまいました。
本兎も飼い主も共々に大変な喪失感を味わっておりますが、来月あたり、きち先生にきれいにしていただけることを期待して・・・。


