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兎鳥庵 日記

インコ2羽と ウサギ5羽にヒト1人の日常です。 - ときどき実験ウサギさん里親募集 -

イチ、旅立ちました

突然ですが、本日、イチさんが旅立っていきました。


昨夜からなんとなく危ないなという感触でした。
朝を待たずして・・・という気もしたのですが。

実際、今朝起きた時に、イチさんに声をかけ頭を撫でた時に、
「あ、イっちゃんいってもうた・・・・」
と思わずつぶやいてしまったくらい。

一旦向こうへ物を置きに行って、イチのところに戻って、さてどうしようか・・・
なんて思いながら、もう一度頭をなでていたら、
「わたし、まだいるわよ~」
とばかりに目を開け、顔をこちらに向けてくれたのでした。

まずは、気つけに少し温めたアクアライトを飲ませて。
昨夜のふやかしペレットは3分の一くらい残っていたけれど、野菜なら食べられるかな?
と、大葉とホワイトセロリをちぎって口元に置いてやると、嬉しそうにレンと2人で平らげてくれました。
ひょっとして、ペレットも…と、ふやかしペレットを作り直して少しばかり温めてやったのですが、食べたそうに口を近づけるものの、もう、食べられない状態でした。
結局、朝のお野菜が最後の食事になりました。

どう見ても、もうダメな状況でしたので、無理はせずにそのまま安らかにと思いました。


何もない日なら、そのまま休んじゃうところでしたが、あいにくどうしても外せない出張の日で。
本当は朝いちで在来線で出かける予定だったのを新幹線にすれば11時過ぎくらいまではいられるからと、それまでイチさんのそばにいることにしたのでした。

もう、あと1時間くらいかな?
という感触だったのが、時間ぎりぎりまでいたけど、状態は変わらずで。
名前を呼べば、ぴくっとしたり、前足が少し動いたりしたので、最後まで意識はあったのだろうと思います。
一見、眠っているようにしか見えなかったのだけど。

「あのときは楽しかったよね~」
なんて、ずっと昔話をしていました。
イチさんも、うん、うん、と言っているように見えました。

いよいよ時間になって、
「7時間後に戻るから、それまで待っててね」
と声をかけ、あとはレンに託して出かけたのでした。
2匹いて良かったな、と心底思いました。
自分は一緒にいてやれないけど、レンが最後まで寄り添ってくれる、そう思うと、幾分、心が軽くなったのでした。


帰りは、走って、走って、ひかりに飛び乗って戻ったのだけど。
残念ながら、間に合いませんでした。

一瞬、大丈夫だったかな?
と思うほど、朝出かけた時そのままの自然な感じで横たわっていた、イチさん。
最期のときに一緒にいてやれなくて、本当に申し訳なかったです。


いろいろあったとはいえ、病死というよりは老衰に近い感じでしたので、ちょっと迷ったけど、やはり、病理検査はお願いしようと思って。
きち先生に電話を入れて、とりあえずいつでも出かけられるようにと準備して。
イチさんをキャリーに入れようとして、オチリが汚れているのに気がついて。

ふやかしペレットにしてから、軟便になってしまって、もう大変だったのですね。
ある程度元気な子なら、毎日でも洗えるのでしょうが、イチさん、お風呂に入れたら、そのまま死んじゃいそうなこともあって、週1回とか、そんな感じになってしまっていました。

きれいに洗ってやって、改めて見てみれば、あちこちただれちゃってて、本当に可哀想な状況でした。
痒かったり痛かったりしても動けなかったものな~と。

下半身は、まさしく骨と皮しかない状態。
日に日に固まっている部分が上の方に移動してくる感じで、最後は胸から下はカッチンカッチンでした。
これで、よくゴハンを食べて、ウンチが出るな・・・と感心していたものですが。

イチさん、本当によく頑張りました。
極限まで頑張りました。
それでも、ゴハンやオヤツのときには、
「ちょうだい♪、ちょうだいっ♪」
ってねだるのが可愛くて。


いつかこの日が来ることは分かっていても、悲しいですね。
我が家一の賢い娘がいってしまいました。

明日、最後のお勤めに、きち先生のところに行ってきます。
実験ウサギだものね。
11年8ヵ月、立派にお役目を果たしてくれました。


あとは・・・
レン、大丈夫かな?
って、それだけが気がかり。
後は追わなくていいからねって、言い聞かせています。

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