

うさぎの防災対策について
Q 防災対策を実施していましたか?
A はい 27名 (22%)

防災対策の内容は、ペレットと水。
プラス暖かくするものとか、冷やすもの。
熊本は台風や大雨が非常に多くて、家から出られなくなることが非常に多いため、
防災意識は比較的高めです。
しかし、
誰も、熊本でこんな大地震が起こるとは思っていませんでした。
しかも! 連続で。
先生の病院で、前震はだいたい震度6強でした。
震度6なら、まあまあ大丈夫です。
前震後、私たち県民の多くは、
「いやー、びっくりしたね。
でも、このくらいでよかったよ。」
と言いながら、被災した家、職場を片付けました。
1回目のときには、被害はあったけど大したことはないよね、という感じでした。
でも、2回目があった。
その 「1日」 で防災対策がとれたという面もあります。
もし、1回目のときにものすごく強い地震が来ていたら、大変だったと思います。
皆、無意識のうちに1回目の後に防災対策をしたというのがあります。
では、
大災害を想定しての備え
(がっつり)
124名の方にアンケートを実施して、
実際のところ、大災害を想定してがっつり備えていた人は何人いたか?
ということでは、
なんと、
1名 / 124名
真剣に考えて備えをしていたのは、1人だけでした。
びっくり。

地震後の防災対策
1回目の地震の後に対策したことは、大きく3つに分けて、
逃げる対策
食料の備蓄
今の場所の改善
これらのことをやったということです。
1回目の地震があった後に、対策を練ったという人は18%。
多分、この話を聞いて家に帰ってから対策を考える人は、このくらいのパーセンテージと思われます。
少しでも、対策を練っていただければ!

逃げる、備蓄、場所の改善
について考えて!

実は、8月31日にも震度5強の地震がありました。
実際のところ、このときも先生ご自身、あまり対策はできていなかったそうです。
こういう話をしても、なかなか対策はできないのかなとも。

不幸中の幸い
地震のときは非常に気温がいい状態でした。
GW開けにもかかわらず、何故か今年は涼しかった。
前震があったからこそ、対策を練れた。
それで、熊本の人は助かった。

回答者より伝えたいこと
家族と対策を考えておくべきだった、というのが非常に多い。
うさぎのネットワークを作ってほしい、という方も結構いらっしゃいました。
自分のウサギの食餌が他ではどこで手に入るかを把握しておくことも大事。
いろいろな場所で飼える工夫も大事。
病院には、 「大丈夫ですか?」 という問い合わせが2日間で200件くらいありました。
ちょっと鬱陶しいなという気持ちが出るのかなとも思ったが、逆に、勇気を与えられたというのが事実。
何かあったときは、遠慮せずに積極的にアタックした方が良い。

今、うさぎのしっぽさんの協力で、飼い主さんの話をもとに避難用のうさぎのケージを考えておられるそうです。
現状、普段、ウサギさんがいるケージか、移動用のキャリーしか選択肢がないけれど、避難するときはどちらも不向きです。
いつも牧草やペレットを置いている場所に、その中に入れて置いておけば、何かあった時にはそこにウサギさんを一緒に入れて運ぶことができるようなもの。
1人で逃げるには、自分のものも運ばなくてはなりませんから、ウサギのために運べるのは1つだけなんです。
ウサギさんとそのグッズが一つに入って、その空間がそのままウサギさんの居場所になるような。
そういうものを考えています。
ということで、、、

これが試作品。
ちょっと狭いかもしれないけれど、1人で階段で運べる大きさです。
こういうものは、なかなか日本にはありません。
軽自動車の後部座席の足元にちょうど入る大きさです。
軽自動車にウサギを入れると、人のスペースがなくなってしまう、ということで、
ウサギも人間も生活できるというコンセプトで考えたそうです。

ケージの天板は、全開できます。
終わりに
熊本地震を経験して、私たちにできること

経験したからこそ分かることを、多くの方に伝えること

今回は、たまたま、不幸中の幸いがいくつも重なりました。
しかし、
最悪に備えて、最善の備えをすることが大事です。

アンケートに回答してくださった、124名の皆さま、
結果をまとめてくださった、スタッフの皆さま、
そして、発表してくださった、中田先生、
本当にどうもありがとうございました!
オマケ

ところで、うさぎに予知能力はあるか?
地震のときに、予知能力があったかどうか???

11%のウサギさんが何らかの行動を示したそうです。
信じるかはあなた次第みたいなところはありますが、、、
突然、暴れ出した
ギリギリ(?)した
突然、ケージの入り口に入って行った
など
(完)


