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兎鳥庵 日記

インコ2羽と ウサギ5羽にヒト1人の日常です。 - ときどき実験ウサギさん里親募集 -

夏の暑さ管理と季節の変わり目の管理について(前篇)

もう夏も終わりかけて、今更感満載ではありますが・・・
8月2日の曽我先生の講習会のダイジェストです。


ウサギは夏場に体調崩をしやすく、非常に熱中症になりやすい動物
 高齢のウサギや幼いウサギは、20-23℃ が適温。
 ウサギの快適温度は人より 5-10℃ 低いことに注意。
 (人や他の動物と暮らす場合は、お互いに折り合いの付く温度で!)
 ネザーは耳が小さい、ロップは耳が垂れている分、放熱の効率が悪いことに注意!


熱中症とは
 神経のニューロンが変性して死ぬことにより、脳浮腫を起こす
 凝固異常 ・・・ 沸騰してしまっている状態
 細胞破壊を起こさず耐えられるのは数分
  (なってしまってからでは間に合わない!!)


熱中症の症状
 耳が赤い あえぐ 嗜眠 よだれ
 動きが鈍い状態が続くと痙攣を起こす。
 痙攣をおこしたらまず助からない


対応
 おかしいなと思ったら耳を触って。
 普段からいつも耳を触ってほしい。
 熱さ、動脈の拍動があれば、病院に来るまで持たないので、まず体温コントロールを。
  まず耳から : 氷水スプレーを耳に
  首にアイスノンを巻く (頸動脈を冷やす)
  冷水で絞ったタオルで包むなど、体を濡らすのはNG (体温低下が止まらなくなる)
 

留守の間の管理
 室内が3 0℃ を超える場合はエアコンを
 外なら日陰を作る


暑さ対策グッズ
 1.5L ペットボトルを凍らせて置く (濡れないようタオルを巻く)
 大理石、セラミックのタイルなど
 水分を与える
 ケージに絞ったタオルをかけておく
 (高齢者などがいてエアコンを使えない時は有効な方法)
 齧れるものを体のそばに置くのはNG


夏のお出かけ
 温度湿度変化に弱い
 電車での移動は負担
 車でドアツードアがベスト
 凍らせたペットボトルと共に

 湿度が高い時期は放射しないので、温度が低くても油断は禁物。
 車には絶対において行かないこと。
 移動中は水を飲まないので、果物や野菜で水分補給させる。


換毛期
 つながりウンチ 注意報!
 胃腸うっ滞のときは待たずに来院を!

 エネルギーを消耗する
 換毛期に隠れていた病気が出てくることも。
 餌の量の調節が必要
 牧草の摂取が必須 常に食べられるように
 水分補給できるように生牧草もお勧め
 常に新鮮な水を [必要量 (100mL/kg 体重) 飲めているか注意!]
 ボトルより器で

 ネザーは特に神経質。
 環境が変わるとすぐに水を飲まなくなり、腎疾患も多い。


夏のおすすめ
 グルーミングスプレー 体全体しっとりするまで
 ブラッシング 表面よりは中の絡まった毛をとる
 仕上げはラバーブラシで表面に浮いた毛をとる

 病院に来ると緊張する ⇒ 人でいう鳥肌が立つ状態になって、毛が抜けだしてくる。
 帰ってから毛をすいてやること。
 グルーミングはうさぎとのコミュニケーションの場でもあるので楽しく!

 ペレットは高繊維のものを
 湿気を持つと崩れるものがいい (ウーリー社のものなどがお勧め)


暑くてぐったりしている・・・
 本当に熱中症?
 熱中症かどうかは体温を測ると分かる。
 タオルで包んで(自分と同じ色だと安心するので、毛色と同じ色のマイタオルを)
 日ごろ、タオルを使って怖がらないように。
 先端がフレキシブルな動物用体温計がアマゾンで売っているので持っていてほしい。
 体温を測るのはとても大事。

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 別の病気の可能性も高い
 換毛期で免疫力下がっている
 不調のシグナルは、かなり悪化してから出るので注意を!!
 

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