
9日のきちさんでの診察の後、いつもきち先生の診察補助をしていらっしゃる安田先生からウサギの抗酸菌感染症についてお話がありました。
あれからいろいろと調べてくださったとのことで、ありがたいことです。
まずは、抗酸菌には塩素系の消毒剤は効かないので、日々の消毒にはアルコール(エタノール)を取り入れると良いとのことです。
消毒については自分でも真っ先に調べたのですが、最悪、結核であった場合は空気感染なので空間の消毒が重要で、それ以外の飼育用品の類は普通の洗浄で問題ないようでした。
(あくまで人間の場合ですが)
はるの世話をした後の手洗いなどは心がけていましたが、腫瘍だとばかり思っていたこともあり、それほどシビアに消毒していたわけでもなく、酸素ハウスも普通に水拭きしただけで返してしまっていたので、ちょっと気になっていましたが、それでホッとした一面もありました。
でも、他の子たちに感染していた場合のことを考えれば、はるがいなくなったからそれで終わりではなくて、そのことを想定した消毒を続けた方が良いですね。
ウサギでの抗酸菌感染について過去に事例がなかったかも調べてくださったのですが、エキゾチック関係の学会で1件だけ報告があったそうです。
偶然にもそのウサギさんは「ライオンドワーフ、雌4歳、体重2.5kg(笑)」とありました。
年齢はこちらの方が断然若いですが、品種やサイズ的には似た感じの子なのかもしれません。
(はるも若いころは体重はそのくらいありました)
やはり、ウサギで抗酸菌の感染は珍しいということで、いろいろ調べられたようですが、やはり、菌の特定はできなかったそうです。
ただ、まずは、それが人間にも感染するものかどうかを調べていて、その可能性は低いという結果だったそうです。
その1例をもって、「だから、はるのも大丈夫」とは言えないのでしょうが、安心材料の1つにはなります。
はると接触の多かった2匹だけでも可能であれば検査をお願いしたいと思うがということもお話ししたのですが、培養検査については動物関係の検査機関で受け入れてくれるところはないそうです。
どうしても検査したいのであれば、人間の検査機関に依頼することになるのだとか。
実際、検査したとしても、現在健康な子であれば、やはり、菌が検出される可能性は低いというか、多分、何も出ないでしょうとのことです。
現在、肝臓の治療をしているオカメインコのサブレのこともお話しして、鳥には比較的抗酸菌の感染症は多いようだというお話もしました。
先のサブレの診察の後、「コンパニオンバードの病気百科」という本の抗酸菌感染症の頁を読み返したりもしましたが、鳥の場合は呼吸器からではなく腸からの感染が多いようです。
だから、咳き込んだりとか、特有の症状はないのかな?
安田先生の調べてくださった中にも鳥の抗酸菌感染症の例はあったそうで、くちばしの周りにかさぶたができて、それを調べたら抗酸菌が検出されたというものでした。
鳥さんでも末期的な状態にならなければ、なかなか見てわかるような症状はないようですが、サブレもそういったところも気を付けて見ていってあげた方がいいのかなと思いました。
いずれにせよ、どこから感染したのかは、ほぼ分からないだろうとのことです。
先生が熱心に調べてくださった背景には、「治してあげたい、命を助けてあげたい。」という強い気持ちがあるようです。
はるの場合、特異的だった症状は、かなり末期になってからの咳き込んだり、吐き気がしたり、というものだけでした。
あとは、呼吸困難。
もっと早期に見られた、スナッフルや大腸炎も関連して起こっていたことなのでしょうけれど、それだけを見て抗酸菌感染症を疑うのも難しいでしょうし。
気管や肝臓にはかなりの結節がありましたが、それも触診では分からないものでした。
血液検査を年1回でも定期的にやっていたら、あるいは、もっと早くに肝臓の異常は見つけられたのかもしれませんが。
なかなか難しいことではありますが、こうやって熱心に取り組んでくださる先生がいらして、それが次の子に生かされていくとしたなら、本当にありがたいことです。
上記の鳥さんの本にも、鳥の抗酸菌感染症に対して「確立された治療法は存在しませんが、早期発見で治療は可能と考えています。」という記述もあり、ウサギさんでも何とか・・・とは思います。
その、早期発見がどうやってできるのかが問題なのでしょうけれど。
実は、今日も別件で病院に行ったのですが、その際も、
「近く、また学会があるので、聞いてきますね。」
とおっしゃってくださって、もう、拝んじゃいそうでした。
文章ばっかりになってしまいましたので、最後に写真を。
昨年の11月4日、最後の団子の会の様子です。

すでにこのとき、だいぶ具合が悪かったのでしょう。
みんなと一緒にいても、ずっとすみっこで動かなかった、はるっちです。

それでも頑張って、ユキぴょんにカクカク攻撃しておりましたが(笑)

やはり、様子がおかしいと、みんな心配していたのでしょう。

(白ウサギは、手前から、リキ、ハク、ユキ)
やたら、周りに群がっておりました。

(左から、リキ、ユキ、ハク)

ひそかにラブラブだった、リキちゃまと。

そして、毎度の通院仲間のユキぴょんと。
最後まで、ユキの方がはるっちを頼っていましたっけ。
この2日後、重度の大腸炎を起こして急激に弱ってしまい、再び皆と遊ぶことはかないませんでした。
この時は、
「なんか、はるちゃん、元気ないわねぇ・・・」
程度にしか思わなかったのですが、ウサギさん同士ではちゃんと分かっていたのかな~
と、写真を見て思ったことでした。
あれからいろいろと調べてくださったとのことで、ありがたいことです。
まずは、抗酸菌には塩素系の消毒剤は効かないので、日々の消毒にはアルコール(エタノール)を取り入れると良いとのことです。
消毒については自分でも真っ先に調べたのですが、最悪、結核であった場合は空気感染なので空間の消毒が重要で、それ以外の飼育用品の類は普通の洗浄で問題ないようでした。
(あくまで人間の場合ですが)
はるの世話をした後の手洗いなどは心がけていましたが、腫瘍だとばかり思っていたこともあり、それほどシビアに消毒していたわけでもなく、酸素ハウスも普通に水拭きしただけで返してしまっていたので、ちょっと気になっていましたが、それでホッとした一面もありました。
でも、他の子たちに感染していた場合のことを考えれば、はるがいなくなったからそれで終わりではなくて、そのことを想定した消毒を続けた方が良いですね。
ウサギでの抗酸菌感染について過去に事例がなかったかも調べてくださったのですが、エキゾチック関係の学会で1件だけ報告があったそうです。
偶然にもそのウサギさんは「ライオンドワーフ、雌4歳、体重2.5kg(笑)」とありました。
年齢はこちらの方が断然若いですが、品種やサイズ的には似た感じの子なのかもしれません。
(はるも若いころは体重はそのくらいありました)
やはり、ウサギで抗酸菌の感染は珍しいということで、いろいろ調べられたようですが、やはり、菌の特定はできなかったそうです。
ただ、まずは、それが人間にも感染するものかどうかを調べていて、その可能性は低いという結果だったそうです。
その1例をもって、「だから、はるのも大丈夫」とは言えないのでしょうが、安心材料の1つにはなります。
はると接触の多かった2匹だけでも可能であれば検査をお願いしたいと思うがということもお話ししたのですが、培養検査については動物関係の検査機関で受け入れてくれるところはないそうです。
どうしても検査したいのであれば、人間の検査機関に依頼することになるのだとか。
実際、検査したとしても、現在健康な子であれば、やはり、菌が検出される可能性は低いというか、多分、何も出ないでしょうとのことです。
現在、肝臓の治療をしているオカメインコのサブレのこともお話しして、鳥には比較的抗酸菌の感染症は多いようだというお話もしました。
先のサブレの診察の後、「コンパニオンバードの病気百科」という本の抗酸菌感染症の頁を読み返したりもしましたが、鳥の場合は呼吸器からではなく腸からの感染が多いようです。
だから、咳き込んだりとか、特有の症状はないのかな?
安田先生の調べてくださった中にも鳥の抗酸菌感染症の例はあったそうで、くちばしの周りにかさぶたができて、それを調べたら抗酸菌が検出されたというものでした。
鳥さんでも末期的な状態にならなければ、なかなか見てわかるような症状はないようですが、サブレもそういったところも気を付けて見ていってあげた方がいいのかなと思いました。
いずれにせよ、どこから感染したのかは、ほぼ分からないだろうとのことです。
先生が熱心に調べてくださった背景には、「治してあげたい、命を助けてあげたい。」という強い気持ちがあるようです。
はるの場合、特異的だった症状は、かなり末期になってからの咳き込んだり、吐き気がしたり、というものだけでした。
あとは、呼吸困難。
もっと早期に見られた、スナッフルや大腸炎も関連して起こっていたことなのでしょうけれど、それだけを見て抗酸菌感染症を疑うのも難しいでしょうし。
気管や肝臓にはかなりの結節がありましたが、それも触診では分からないものでした。
血液検査を年1回でも定期的にやっていたら、あるいは、もっと早くに肝臓の異常は見つけられたのかもしれませんが。
なかなか難しいことではありますが、こうやって熱心に取り組んでくださる先生がいらして、それが次の子に生かされていくとしたなら、本当にありがたいことです。
上記の鳥さんの本にも、鳥の抗酸菌感染症に対して「確立された治療法は存在しませんが、早期発見で治療は可能と考えています。」という記述もあり、ウサギさんでも何とか・・・とは思います。
その、早期発見がどうやってできるのかが問題なのでしょうけれど。
実は、今日も別件で病院に行ったのですが、その際も、
「近く、また学会があるので、聞いてきますね。」
とおっしゃってくださって、もう、拝んじゃいそうでした。
文章ばっかりになってしまいましたので、最後に写真を。
昨年の11月4日、最後の団子の会の様子です。

すでにこのとき、だいぶ具合が悪かったのでしょう。
みんなと一緒にいても、ずっとすみっこで動かなかった、はるっちです。

それでも頑張って、ユキぴょんにカクカク攻撃しておりましたが(笑)

やはり、様子がおかしいと、みんな心配していたのでしょう。

(白ウサギは、手前から、リキ、ハク、ユキ)
やたら、周りに群がっておりました。

(左から、リキ、ユキ、ハク)

ひそかにラブラブだった、リキちゃまと。

そして、毎度の通院仲間のユキぴょんと。
最後まで、ユキの方がはるっちを頼っていましたっけ。
この2日後、重度の大腸炎を起こして急激に弱ってしまい、再び皆と遊ぶことはかないませんでした。
この時は、
「なんか、はるちゃん、元気ないわねぇ・・・」
程度にしか思わなかったのですが、ウサギさん同士ではちゃんと分かっていたのかな~
と、写真を見て思ったことでした。


