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兎鳥庵 日記

インコ2羽と ウサギ5羽にヒト1人の日常です。 - ときどき実験ウサギさん里親募集 -

また会う日まで

ヤッピーさんがいなくなって、はや3日。
鳥類と人類は、すっかりしょげかえっています。
文鳥1羽、その存在は本当に大きかった・・・。

でも、ヤッピーさんがこんなことになってしまって、一番ショックだったのは松岡先生かもしれません。
1ヵ月前には健康診断をして、2週間前にも診察というほどでもなかったけれど、一応は手に取って診ていたその子が突然に瀕死の状態で駆けこんできたのですから。

「ちゅんちきさんのせいじゃありません。僕の責任です。」
そう、先生はおっしゃってくださいました。
誰のせいでもないとは思うけれど・・・でも、あえて言うなら、やっぱりこれは私の落ち度。
この程度の体調不良は換羽期の文鳥さんにはよくあることだけど、今回のヤッピーさんの不調が換羽のせいじゃない、いつもとは何かが違うと察していたのは飼い主なのです。

「もし、あのときレントゲンを撮っていたら・・・」
と先生はつぶやいていらっしゃいましたけど、2週間前のあの感じでは誰もそんなこと思いません。
もし、あの程度で 「レントゲン撮ってみましょう」 なんて先生がおっしゃったら、それこそ、 「過剰診療」 なんて言われかねませんもの。
「どうも様子がおかしい」 と、はっきり先生にお伝えすべきだったのは、自分なのです。


ヤッピーは初めからこうなる運命だったという気がします。
2年前のメガバクテリアの治療中、心に決めていたことがありました。
もしも、ヤッピーが命を落とすようなことになったなら、そのときには解剖をお願いしようと。
ヤッピーさんの面前でそんなことは言えないので、言わずじまいでしたが。
メガバクテリアはうまく撃退できたけど・・・結局は先生のもとに戻って来てこうなった。

ヤッピーさん、先生を待っていたのよね?
そんな気すら、してしまうのです。
松岡先生が横浜の病院を去られて担当の先生が変わったとき、ヤッピーさん、心底イヤイヤしていました。
「ボクの先生はどこに行ってしまったの?」
ずっと、そう言っていました。
文鳥が先生を選ぶんだな~と不思議に思いながらも、人間には人間の都合ってものがあるんだわさと、ヤッピーさんにも自分にも言い聞かせてきました。
それが不思議なご縁で再び先生に診ていただけるようになって・・・
ヤッピーさん、それが分かって安心したのかしらね?

先生にとっても、ヤッピーさんは思い入れのある患者だったんじゃないかな~
と勝手に思っています (親バカだから)


ヤッピーさん、がんばったね
入院中のヤッピーさん (先生撮影)
足に力が入らなくて滑っていたので、先生が止まり木にテープを巻いてくださいました。



あの日の朝、ヤッピーさんはちゅんちきの手の中にいることを拒否していました。
死期を悟った子は、たとえ手乗りじゃなくても手の中で安らかにしてくれるものですが、
ヤッピーさんは 「病院に連れて行って」 と訴えていたような気がします。
まさか自分でも死ぬとは思っていなかったのかもしれませんね。

自分はヤッピーさんの死に目に会えなかったけど、先生が最期を看取ってくださった、そのことだけで十分に感謝です。
「ここから先は先生が一緒だからね」 って、言いたかったのだけど、ヤッピーさん、分かってくれたよね?
結局は、一番重たいところを先生に預けてしまうことになってしまって、ヘタレな自分が情けないです。

悔やまれるのは、ヤッピーさんが急変して以降、泣いてばかりでいつもの言葉をかけてあげられなかったこと。
おはようの歌、ぶんちょの歌・・・ヤッピーさんは大好きでした。
こちらが歌うとヤッピーさんもさえずって答えてくれました。
「ヤピさん大好き♪」 と胸にチュッてすると、ヤッピーさんも嬉しそうにお返しをくれたものでした。
どうして最後にヤッピーさんの好きなお歌をうたってあげられなかったんだろう、どうして 「大好き」 ともう一度言ってあげられなかったんだろう・・・それだけが心残りです。

もしも、死に目に会えたなら、 「ありがとう、また、会おうね」 って言ってあげたかった。
どんな形でかは分からないけれど、必ずや、また会える日が来るから・・・
ヤッピーさん、待っていてね。

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