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兎鳥庵 日記

インコ2羽と ウサギ5羽にヒト1人の日常です。 - ときどき実験ウサギさん里親募集 -

健康診断(2007年9月22日) ― ヤッピー、逃亡!

鳥たちの健診の続き、ヤッピー編です。

ヤッピーは、出発前、キャリーケージを見た瞬間から大暴れでした。
「ヤッピーさん、でもやっぱり病院は好きなんでしょ。」
と言いながら、捕獲しました。
道中、電車の中でも、冷房が効き過ぎて寒いくらいの車内で、なぜか開口呼吸。
それでもいよいよ到着し、診察台にキャリーを乗せたときは、だいぶ落ち着いたように見えたのですが…

「ボクは、とうとうやってしまいました」


チェリーの発作が収まるのを待つ間、先にヤッピーを診ていただくことになりました。
臆病で人見知りの激しいヤッピーは、飼い主が取り出して獣医さんに手渡しをするつもりでした。

で、先生の手に渡そうとした、まさにその瞬間、なんと一瞬の隙をついて、ヤッピーは手と手の間をすり抜け、飛んで行ってしまいました。

(あら~、やっちゃったよ!)
こんな失態、二度としない筈だったのですが…。
ヤッピーの病院デビューのときの悪夢がよみがえります。

ヤッピーは診察室の上空を2周ほど回って、先生の脇にあった棚にとまりました。
先生は、手を広げて捕まえようとしますが、何より手が怖いヤッピー、さっと飛び立って、飼い主の後ろにある壁際の機器の後ろに落下。
「あー、ウラに落っこちちゃったかなー」
と先生が心配そうに追いかけてきます。
幸い、ヤッピーは機器の横っちょに落ちていました。
「あ、大丈夫!」
と先生はほっと胸をなでおろしたようにおっしゃって、捕まえようと手を伸ばした瞬間、ヤッピー、また飛び立ちます。

今度は、飼い主のすぐ目の前の棚にうまく着地してくれました。
でも、この状況下では、実は飼い主だって捕まえる自信はありません。
イチかバチかのアイコンタクト。
(お願い、ヤッピー)
そーっと下から指を差し出すと、ヤッピーはちょっとためらいながら、指に乗ってくれました。
そのままゆっくりと顔をヤッピーに近づけ、素早く口で捕獲。

ヤッピーは手を出したら絶対に逃げますが、口は怖がらないのです。
普段、カゴに戻すときも、「ヤピさん、大好き!」と言って、胸の辺りに“チュッ”とやっています。
獣医さんの前では、褒められたことじゃありませんが、今は緊急事態、そんなこと言ってられません。

そして、ヤッピーは何とか手乗りの面目を保ったのでありました。


その後、ヤッピーはおとなしく爪を切られ、そのう検査もしていただきました。

「まだ口の横がカサカサしていますね。」 と先生。
口角炎は良くなってはいるが、完全には治らないこと、くちばしはもう伸びていないことをお話ししました。
でも、もう問題になるレベルではなさそうです。

体重は 27g 。
「いつもこんなものですか?」
と聞かれて、
「普段は 28g くらいですが、一時期増えてきたので、ちょっとだけ制限していました。
でも、換羽に入って少し減ってしまいました。」
と答えました。
先生の反応からは、ヤッピーの体重管理はこのやり方で問題なさそうです。

そして、気になる糞便検査の結果は…

おとがめなし!

やっと、肩の荷が下りました。
メガバクテリア、再発なし。
皮付き餌も無実、です。


お家に帰って、ひと風呂浴びました


チェリーの件はショックだったけど、ヤッピーに問題がなかったのが何より嬉しかったのです。
ヤッピーさん、良かったね!
今度は君がチェリーちゃんを助けてあげてね!
と、心の中で何度も繰り返しました。



ここからは蛇足・・・・・。
やっぱり、今担当していただいている獣医さん、文鳥の扱いはあまり得意ではなさそうです。
逃げた文鳥を捕まえるのも、初めて行った病院のにゃんこ先生の方が、ずっとお上手でしたし。(ネコだから? (笑) )

もちろん、診察の内容は申し分ありませんし、心から信頼できる先生です。
文句言ったら、バチ当たります。
でも、鳥の獣医さんといっても、やっぱり種類によって扱いに、得手不得手はあるのかなーって思わされた出来事でした。

後から思えば、ヤッピーも思わず逃げちゃったけど、捕まらなきゃならないことは分かっていたようでした。
捕まるタイミングを計っているようにも見えました。
「先生は怖いけど、ちゃんと診ていただかなくてはダメなんですよね」
とヤッピーは思っていたのではないでしょうか。
なんとか、がんばって、新しい先生に慣れてほしいものです。
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