
健診、ラストバッターはサブちゃん。
(正確には、この後チェリーに戻ったわけですが)
今回、鳥たちを連れて行くに当たって、最も心配したのがこの子。
なにせ、2年半前、初めてこの病院へ連れて行ったときには、電車の中でしゃべりどおし(鳥語で)。
周り中の人に振り向かれて、恥ずかしい思いをいたしました。
今は、アヤシゲな鳥語・日本語混じりのおしゃべりに加え、超調子っぱずれな歌、ときどき絶叫、という、連れて歩くには、きわめてハタ迷惑な鳥になってしまっています。
だからと言って、この子だけ連れて行かないわけにもいかず、腹を括ったわけなのでした。
しかし、意外にもお利口さんでした。
おしゃべりしていたのは、電車に乗り込むまでの間だけで、あとは一言も発せず。
車中で、ときどき心配になって、バッグの中を覗き込んでしまったほどです。
どうやら、黒いバッグの中、真っ暗でどうしていいか分からなかったみたいです。

兎鳥庵の鳥たちの中では、初対面の人にも物怖じせず、ご挨拶に行くのはサブレだけです。
実家に連れ帰ったり、来客があったりしたときには、みんなサブちゃんにメロメロになります。
(ビビリ屋の気分屋なので、必ずしも手に乗って…というわけにはいかないのですが)
初めての健診のときは、まだ雛毛のやせっぽっち(ちょっと、拒食症気味)で、先生につかまれたときには、「びゃ~っ、びゃ~~っ!」と、声をふりしぼっての大絶叫。
それに、滅多なことでは強く噛んだりはしない子ですが、それでも恐怖が高じるとガブリ! といきます。
(爪を切ろうとしたり、体重を測ろうとするとやられます)
だから、今回の健診も、サブちゃん、大丈夫かなーと、ちょっと心配していました。
でも、杞憂でした。
サブレの入ったキャリーを診察台に上げると、
「だいぶシナモンらしい色になってきましたね。」
と先生。
サブレのこと、覚えていてくださったのかしら(嬉)
あの頃は、まだ性別も不明でしたが、オカメを飼うのは初めてだと言ったら、先生は雌雄の見分け方とか、色々教えてくださいましたっけ…。
サブレは、先生がキャリーに手を入れると、 「お母しゃ~ん」 とでも言いたげにこちら側へ、すたこら逃げてきましたが、先生はとっても優しかったんですね。
「キミは怖がりさんだねー」
と言いながら取り出し、びびっているサブレを胸のところで抱きしめながら、頭をイイコ、イイコ、なでてくださいました。
おおっ、サブちゃんがナデナデされてるーっ!
びっくりでした。
だって、サブレは、頭だろうが身体だろうが、どこも触らせてくれない子なんです。
それが、戸惑ったような顔をしつつも、嬉しそうにナデナデされているのです。
その光景を見て、 “ああ、この獣医さんはインコちゃんの先生なんだなー” と思いました。
ちょっと、感動してしまいました。
先生は、冠羽にかぶっているさやもきれいにして、爪も切ってくださいました。
飼い主には絶対にできない芸当です。
飼い主は、保定からしてできないし、爪だって、サブレの茶色い爪は血管が見えないので怖くて切れません。

先生は、サブレの背中の模様を見て、
「これ、パールかな?」
と言いました。
サブレの背中にはうっすらと、白い模様があります。
パールなら、もっと、はっきりくっきり模様が出るはずなので、飼い主はこれを “なんちゃってパール” と呼んでいました。
ちゃんとしたパールは、ちょっとケバケバしくて好みではありませんが、サブレのほんのりした模様は、すごく素敵だなーと気に入っています。
「シナモンって売ってたし、最初は模様は全然なかったんですけど、換羽したら出てきたんです。
これって、パールなんでしょうかね?」
とお聞きしてみますと、
「いえ、パールではないです。
パールだとすると、初めにはっきりとした模様があって、次第に抜けてくるという感じになります。
でも、この子はパールの血が混ざっているんでしょうね。
正確には調べてみないと分かりませんけど」
ということでした。
体重は 85g
「肉付きもいいですよ。問題ないです。」
お迎え当初、サブレは、ちっとも餌を食べてくれなくて、育児ノイローゼになりそうなくらいでした。
その後、ウサギが来たり、文鳥たちが病気になったりして、正直、サブレには十分な目配りをしてあげられませんでした。
にもかかわらず、いつの間にかしっかりとした体つきになっていたのです。
餌は皮付き餌主体で、ペレットも少ししか食べない子ですので、ちょっぴり心配もしていましたが、良かったです。
先生に抱っこしてもらって、デヘデヘしていたサブレですが、さすがにそのう検査のゾンデはイヤだったようで、先生の胸を激しく連続キック。
(サブレ君、それは立派なセクハラですよ)
それでも、初めて病院に来たときより、はるかにお利口なのです。
サブちゃん、先生のこと覚えてたのかな?
そのう&糞便検査で、
「サブレちゃん、くしゃみとかしてないですか?」
と聞かれて、
「してないです」
と答えて終わってしまったのですが、後になって、もっとちゃんと聞いておかなきゃダメだったじゃん、と後悔。
帰宅後、いきなり、くしゃみ2連発しましたので…。
この子は、牧草齧ったり、ウサギさんの●を粉砕したりして遊ぶのが好きなので、きっと、色んなものが見えたんでしょうね。
画像、見せてもらえばよかったです。

最後に、気になっていた、くちばしのひび割れについて、心配ないかお聞きしました。
「換羽で一時的になっているんでしょう。」
「いえ、前からずーっと、こうなんです。」
「じゃあ、くちばしをといでないんですよ。
この子、あんまりとぎませんか?」
「ギョリギョリ (上下のくちばしをこすり合わせること) は、あまりしないです。
止まり木とか齧り木は齧ったりしますけど…」
「くちばしとぐときは、こう、シャッ、シャッ、シャッってやるんですよ。」
「あ、それ、全然やってないです。」
(そんなの、見たことない)
「コンクリート・バーチを入れるといいかもしれません。
とまると、足を痛めてしまう場合がありますから、上から縦に入れるといいです。
見慣れないと、怖がったりもしますけど…。」
「あの…、実はそれ、ついこの間から、小さいのを入れているんです。
やっと乗るようになって、いつもそこにいるんですけど、やめた方がいいですか?」
「サブレちゃん、足は何ともなかったですから、大丈夫ですよ。
いつも足踏みしちゃうような子は、足痛めてしまうんですけど。」
確かにサブレ、足踏みしているのを見たことがありません。
「これは、大型インコだと、問題になるんですけど、このサイズの鳥は大丈夫です。」
(サブレに)
「キミ、とがないんだ~!」
で、無事、終了です。

何はともあれ、サブレは問題なし!
(良かった、良かった)
去年の11月に行った動物病院で、 「粉っぽいからビタミン不足」 と言われて、ちょっぴり気にしていたのです。
くちばしも、そのせいじゃないかって。
でも、今回は、本当にサブレに救われた思いです。
(先生もそう思ったかもしれません)
つかまれて痙攣発作寸前になった文鳥と、診療拒否で飛んでいってしまった文鳥、この2羽だけだったら、悲惨な健診になってしまうところでした。
サブちゃん、ありがとう!
最後は疲れてしまったのか、キャリーの底にうずくまって、イジイジしていましたけど、それも可愛くて。
診察の途中、顔をあげてキョロキョロしているサブちゃんに、研修中の獣医さんなのか看護師さんなのか、よく分からなかったのですが、お姉さんが手を振ってくれていました。
可愛いって、おトクだよね~って、思いました。
(しみじみ)
今回、飼い主としては、もっとサブちゃんの気持ちに寄り添って、可愛がってあげなきゃダメじゃない! って大いに反省させられました。
どうも、文鳥を偏愛する傾向がありますので…。
サブちゃんが駄々子なのは、飼い主のせいだったんですよね。
(正確には、この後チェリーに戻ったわけですが)
今回、鳥たちを連れて行くに当たって、最も心配したのがこの子。
なにせ、2年半前、初めてこの病院へ連れて行ったときには、電車の中でしゃべりどおし(鳥語で)。
周り中の人に振り向かれて、恥ずかしい思いをいたしました。
今は、アヤシゲな鳥語・日本語混じりのおしゃべりに加え、超調子っぱずれな歌、ときどき絶叫、という、連れて歩くには、きわめてハタ迷惑な鳥になってしまっています。
だからと言って、この子だけ連れて行かないわけにもいかず、腹を括ったわけなのでした。
しかし、意外にもお利口さんでした。
おしゃべりしていたのは、電車に乗り込むまでの間だけで、あとは一言も発せず。
車中で、ときどき心配になって、バッグの中を覗き込んでしまったほどです。
どうやら、黒いバッグの中、真っ暗でどうしていいか分からなかったみたいです。

兎鳥庵の鳥たちの中では、初対面の人にも物怖じせず、ご挨拶に行くのはサブレだけです。
実家に連れ帰ったり、来客があったりしたときには、みんなサブちゃんにメロメロになります。
(ビビリ屋の気分屋なので、必ずしも手に乗って…というわけにはいかないのですが)
初めての健診のときは、まだ雛毛のやせっぽっち(ちょっと、拒食症気味)で、先生につかまれたときには、「びゃ~っ、びゃ~~っ!」と、声をふりしぼっての大絶叫。
それに、滅多なことでは強く噛んだりはしない子ですが、それでも恐怖が高じるとガブリ! といきます。
(爪を切ろうとしたり、体重を測ろうとするとやられます)
だから、今回の健診も、サブちゃん、大丈夫かなーと、ちょっと心配していました。
でも、杞憂でした。
サブレの入ったキャリーを診察台に上げると、
「だいぶシナモンらしい色になってきましたね。」
と先生。
サブレのこと、覚えていてくださったのかしら(嬉)
あの頃は、まだ性別も不明でしたが、オカメを飼うのは初めてだと言ったら、先生は雌雄の見分け方とか、色々教えてくださいましたっけ…。
サブレは、先生がキャリーに手を入れると、 「お母しゃ~ん」 とでも言いたげにこちら側へ、すたこら逃げてきましたが、先生はとっても優しかったんですね。
「キミは怖がりさんだねー」
と言いながら取り出し、びびっているサブレを胸のところで抱きしめながら、頭をイイコ、イイコ、なでてくださいました。
おおっ、サブちゃんがナデナデされてるーっ!
びっくりでした。
だって、サブレは、頭だろうが身体だろうが、どこも触らせてくれない子なんです。
それが、戸惑ったような顔をしつつも、嬉しそうにナデナデされているのです。
その光景を見て、 “ああ、この獣医さんはインコちゃんの先生なんだなー” と思いました。
ちょっと、感動してしまいました。
先生は、冠羽にかぶっているさやもきれいにして、爪も切ってくださいました。
飼い主には絶対にできない芸当です。
飼い主は、保定からしてできないし、爪だって、サブレの茶色い爪は血管が見えないので怖くて切れません。

先生は、サブレの背中の模様を見て、
「これ、パールかな?」
と言いました。
サブレの背中にはうっすらと、白い模様があります。
パールなら、もっと、はっきりくっきり模様が出るはずなので、飼い主はこれを “なんちゃってパール” と呼んでいました。
ちゃんとしたパールは、ちょっとケバケバしくて好みではありませんが、サブレのほんのりした模様は、すごく素敵だなーと気に入っています。
「シナモンって売ってたし、最初は模様は全然なかったんですけど、換羽したら出てきたんです。
これって、パールなんでしょうかね?」
とお聞きしてみますと、
「いえ、パールではないです。
パールだとすると、初めにはっきりとした模様があって、次第に抜けてくるという感じになります。
でも、この子はパールの血が混ざっているんでしょうね。
正確には調べてみないと分かりませんけど」
ということでした。
体重は 85g
「肉付きもいいですよ。問題ないです。」
お迎え当初、サブレは、ちっとも餌を食べてくれなくて、育児ノイローゼになりそうなくらいでした。
その後、ウサギが来たり、文鳥たちが病気になったりして、正直、サブレには十分な目配りをしてあげられませんでした。
にもかかわらず、いつの間にかしっかりとした体つきになっていたのです。
餌は皮付き餌主体で、ペレットも少ししか食べない子ですので、ちょっぴり心配もしていましたが、良かったです。
先生に抱っこしてもらって、デヘデヘしていたサブレですが、さすがにそのう検査のゾンデはイヤだったようで、先生の胸を激しく連続キック。
(サブレ君、それは立派なセクハラですよ)
それでも、初めて病院に来たときより、はるかにお利口なのです。
サブちゃん、先生のこと覚えてたのかな?
そのう&糞便検査で、
「サブレちゃん、くしゃみとかしてないですか?」
と聞かれて、
「してないです」
と答えて終わってしまったのですが、後になって、もっとちゃんと聞いておかなきゃダメだったじゃん、と後悔。
帰宅後、いきなり、くしゃみ2連発しましたので…。
この子は、牧草齧ったり、ウサギさんの●を粉砕したりして遊ぶのが好きなので、きっと、色んなものが見えたんでしょうね。
画像、見せてもらえばよかったです。

最後に、気になっていた、くちばしのひび割れについて、心配ないかお聞きしました。
「換羽で一時的になっているんでしょう。」
「いえ、前からずーっと、こうなんです。」
「じゃあ、くちばしをといでないんですよ。
この子、あんまりとぎませんか?」
「ギョリギョリ (上下のくちばしをこすり合わせること) は、あまりしないです。
止まり木とか齧り木は齧ったりしますけど…」
「くちばしとぐときは、こう、シャッ、シャッ、シャッってやるんですよ。」
「あ、それ、全然やってないです。」
(そんなの、見たことない)
「コンクリート・バーチを入れるといいかもしれません。
とまると、足を痛めてしまう場合がありますから、上から縦に入れるといいです。
見慣れないと、怖がったりもしますけど…。」
「あの…、実はそれ、ついこの間から、小さいのを入れているんです。
やっと乗るようになって、いつもそこにいるんですけど、やめた方がいいですか?」
「サブレちゃん、足は何ともなかったですから、大丈夫ですよ。
いつも足踏みしちゃうような子は、足痛めてしまうんですけど。」
確かにサブレ、足踏みしているのを見たことがありません。
「これは、大型インコだと、問題になるんですけど、このサイズの鳥は大丈夫です。」
(サブレに)
「キミ、とがないんだ~!」
で、無事、終了です。

何はともあれ、サブレは問題なし!
(良かった、良かった)
去年の11月に行った動物病院で、 「粉っぽいからビタミン不足」 と言われて、ちょっぴり気にしていたのです。
くちばしも、そのせいじゃないかって。
でも、今回は、本当にサブレに救われた思いです。
(先生もそう思ったかもしれません)
つかまれて痙攣発作寸前になった文鳥と、診療拒否で飛んでいってしまった文鳥、この2羽だけだったら、悲惨な健診になってしまうところでした。
サブちゃん、ありがとう!
最後は疲れてしまったのか、キャリーの底にうずくまって、イジイジしていましたけど、それも可愛くて。
診察の途中、顔をあげてキョロキョロしているサブちゃんに、研修中の獣医さんなのか看護師さんなのか、よく分からなかったのですが、お姉さんが手を振ってくれていました。
可愛いって、おトクだよね~って、思いました。
(しみじみ)
今回、飼い主としては、もっとサブちゃんの気持ちに寄り添って、可愛がってあげなきゃダメじゃない! って大いに反省させられました。
どうも、文鳥を偏愛する傾向がありますので…。
サブちゃんが駄々子なのは、飼い主のせいだったんですよね。


