あず小鳥の診療所へ行ったもう一つの目的は、サブレの感染症検査。
サブレ君、具合が悪いわけでもなんでもないのですが、先生が勧めていらっしゃることもあり、話のネタにひとつ・・・ってなワケで。

きっかけは、先月の健康診断。
待合室に感染症検査についての資料があったので、先生ともちょこっとお話はしていたのですが、
「まあ、やった方がいいのは新しく鳥さんお迎えする時だよね」 というのもあって、
「じゃあ、サブレを」 という話にはならなかった。
その後、メールで先生に質問したりしているうちに、ちょっと気が変わりました。
当面、鳥さんに関しては新入りを迎え入れる予定もないけれど、サブレは先が長い。
オカメは長生きだから、癌とか何とか悪い病気にかからなければ、20年以上生きます。
サブレがどんな病気を持っているか知っておくのも悪くありません。
今は何でもなくても、歳をとれば・・・ということもありますし。
検査していただこうと決めたはいいけど、健診受けたばっかりだし、かと言って次回、半年後ってのも・・・と迷っていたところの、この騒動。
ま、ついでに行っちゃえ~と、半ば勢いで。
↓ 見にくくて申し訳ございませんが、これが当日いただいたプリント。
(待合室には、もっと詳しい資料が置いてあります)

手書きで ○ が付いているのが、オカメインコに出やすいものだそうです。
数字は、頻度の高い順番。
つまり、
クラミジア症、マイコプラズマ病、鳥結核症、PBFD、BFD の順に確率が高いってことでしょうか。
アスペルギルス症は、環境中に菌が普通に存在し、ほとんどの鳥さんが持っていることから、問題視されないそうです。
サブレは、お迎え時の大きさから逆算すれば、ちょうど4歳になったばかり。
検査をしていただくには、中途半端なお年頃ではありますが・・・。
「今回は、 (これらの病気を) 持ってない事、もしくは、何を持っているかの確認の検査になります。
代表して、一番大きな子でやってみて・・・ということになります。
ヒナの頃に何らかの感染症を持っていたとしても、もう4歳なら、免疫ができて折り合いをつけているか、すでに克服していなくなっている可能性もあります。
今は菌を持っていても問題になりませんが、体力低下時に出てくることがあります。
他の病気の治療をしている時、本来それで治るはずの薬が効かない時があります。
そのような場合は、それが悪さしている可能性があります。
潜在的に持っている病気が分かっていれば、その薬で治療ができるということになります。」という、先生の説明でした。
メールで聞いている時には、分かったよーな、分からないよーな、微妙な感じでありましたが、じかにお話しをうかがって、大変よく分かりました。

サブレはオカメにしては小ぶりです。
お迎え2週間後に初めて病院に連れて行ったときには、二重三重についた羽毛のストレス線に、
「過去に何回か栄養的な危機があったのでしょう。」と、そのとき診ていただいた先生に言われていました。
ということは・・・ヒナの頃、何がしかの病気を持っていた可能性は十分あるそうです。
「クラミジアとマイコプラズマは、サブレちゃん、持っていると思います。」と、先生、ニコニコ。
ビックリしてたら、
「サブレちゃんが持っていれば、ヤッピーちゃんとチェリーちゃんも必ず感染しています。」と、先生、さらにニコニコ。
えっ、そーなの? そういうものなの?
って、だから感染症なのよね・・・。
「じゃあ、どれをやりましょうか?」・・・と言われましても、分きゃりましぇ~ん!
項目の選択は先生にお任せしました。
先生お勧めの3項目、
クラミジア、マイコプラズマ、鳥結核 をお願いすることになりました。
PBFD、BFD は、年齢的に可能性が低いそうです。
結果は2週間後くらいに分かるということです。

サンプル (血液と糞) の採取は、診察室に入ってすぐ、チェリーちゃんが発作を起こしている間に済んでしまいました。
病院に着いてバッグを開けたとたん、いつもなら踏みつけられたウンチがあちこち・・・のはずのサブレのキャリー、実にさわやかでキレイなまんま。
「こんな時に限って、してないんですよ・・・。」「採れなかったら、血液だけでもいいですよ。」な~んて言っている間に、サブレ君、特大のブツをこんもりと・・・ (笑)
「採血は、首からか、深爪して採るか、どちらにしましょう?」ちゅんちきが
「採血コワイ」 なんて言うはずがないのは先生、百も承知でしょうが、一応、聞いてくださったようです。
というワケで、首から採血。
先生に横向きに保定されて、サブちゃん、
「ギャーギャー」 大騒ぎ。
「君は損な性格だね」 と言われながら・・・
最後は、
「フンギャァ~~~」 と切ない悲鳴。
これには、先生と2人でウケてしまいました。
誰にも味方してもらえなかった、可哀想なサブちゃんでした。
先生も、
「また、サブレちゃんに嫌われちゃう」 とちょっと、気にしていらっしゃるようでしたが・・・。
でも、大丈夫。
採血はあっという間に終わったし、サブちゃんの立ち直りは早かったです。
もう、先生のことは怖くないみたいですし。

行く前には一応、ものの本なぞ読んだのですが、文鳥に対しては、どれも危険度は少ないとされていました。
「じゃあ、やっぱり文鳥は気にしなくてもいいのかな?」とも思ったのですが・・・
先生のおっしゃるには、
「文鳥は検査をする人がいないから、分からないだけです。
もしかしたら、それで亡くなっている子はたくさんいるかもしれません。」ということです。
う~ん・・・。
だいたいが、庶民の感覚からすれば、この感染症検査のお値段、べらぼうです。
チェリーちゃんは1,600円で買いましたが、じゃあ、その子に16,000円かけて検査するか?
となれば、バカ言っちゃぁいけませんよ・・・になっちゃう。
ちなみにサブちゃんは16,000円でしたが、お迎えした時さらに同額の検査費用を負担できるか?
これも微妙。
セキセイインコさんには受けてほしいと先生はおっしゃいますが、理解してくださる飼い主さんはごく少数のようです。
飼い主の立場としちゃ、
「そりゃ、そうでしょう~」 って言いたくもなります (^^;;
大型さんの飼い主さんともなれば、かなり意識は高いし、鳥の値段からすれば相対的に安いし・・・となるんでしょうけど。
でも、亡くなってから確認のために検査する場合もあるようですし、どうせやるなら、生きている間にしてあげたいものです。
可愛い盛りのヒナヒナがいともあっさり亡くなってしまうのは、つらいです。
仕事柄、検査にはお金がかかるのも分かるんですが、もうちょっと・・・ (というか、もうたくさん)、
お安くなってほしいな~と思います。
検査を受ける人が増えればもう少し安くなるって、先生はおっしゃっていましたが、この大不況の時代、難しいのでしょうね。
鳥の値段と検査の値段が逆転していれば、こんなことにはならないんじゃないかな~とも思います。
鳥さん、どうしてこんなに安いんでしょうね。
絶対病気にならない文鳥ってのが売ってたら、売値が一桁上がっても惜しくないって思います。
つくづく。ホントに。
ちなみに、病院側には若干の手数料は入りますが、サンプルの送料払ったら、ほとんど残らない(笑)
そうです。
先生、1時間半しゃべり倒して、大赤字だったんじゃないかしら・・・。