兎鳥庵 日記

インコ3羽と ウサギ9羽にヒト1人の日常です                 - ときどき実験ウサギさん里親募集 -

うさフェスタ2016講習会 熊本地震アンケート(4)

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うさぎの防災対策について

Q 防災対策を実施していましたか?
A はい 27名 (22%)



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防災対策の内容は、ペレットと水。
プラス暖かくするものとか、冷やすもの。



熊本は台風や大雨が非常に多くて、家から出られなくなることが非常に多いため、
防災意識は比較的高めです。


しかし、

誰も、熊本でこんな大地震が起こるとは思っていませんでした。
しかも! 連続で。



先生の病院で、前震はだいたい震度6強でした。
震度6なら、まあまあ大丈夫です。



前震後、私たち県民の多くは、
「いやー、びっくりしたね。
でも、このくらいでよかったよ。」
と言いながら、被災した家、職場を片付けました。



1回目のときには、被害はあったけど大したことはないよね、という感じでした。
でも、2回目があった。



その 「1日」 で防災対策がとれたという面もあります。


もし、1回目のときにものすごく強い地震が来ていたら、大変だったと思います。
皆、無意識のうちに1回目の後に防災対策をしたというのがあります。



では、

大災害を想定しての備え
(がっつり)



124名の方にアンケートを実施して、
実際のところ、大災害を想定してがっつり備えていた人は何人いたか?
ということでは、



なんと、

1名 / 124名



真剣に考えて備えをしていたのは、1人だけでした。
びっくり。



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地震後の防災対策
1回目の地震の後に対策したことは、大きく3つに分けて、
 逃げる対策
 食料の備蓄
 今の場所の改善
これらのことをやったということです。

1回目の地震があった後に、対策を練ったという人は18%。
多分、この話を聞いて家に帰ってから対策を考える人は、このくらいのパーセンテージと思われます。
少しでも、対策を練っていただければ!



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逃げる、備蓄、場所の改善
について考えて!



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実は、8月31日にも震度5強の地震がありました。
実際のところ、このときも先生ご自身、あまり対策はできていなかったそうです。

こういう話をしても、なかなか対策はできないのかなとも。



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不幸中の幸い
地震のときは非常に気温がいい状態でした。
GW開けにもかかわらず、何故か今年は涼しかった。

前震があったからこそ、対策を練れた。
それで、熊本の人は助かった。



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回答者より伝えたいこと
家族と対策を考えておくべきだった、というのが非常に多い。
うさぎのネットワークを作ってほしい、という方も結構いらっしゃいました。
自分のウサギの食餌が他ではどこで手に入るかを把握しておくことも大事。
いろいろな場所で飼える工夫も大事。

病院には、 「大丈夫ですか?」 という問い合わせが2日間で200件くらいありました。
ちょっと鬱陶しいなという気持ちが出るのかなとも思ったが、逆に、勇気を与えられたというのが事実。
何かあったときは、遠慮せずに積極的にアタックした方が良い。



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今、うさぎのしっぽさんの協力で、飼い主さんの話をもとに避難用のうさぎのケージを考えておられるそうです。

現状、普段、ウサギさんがいるケージか、移動用のキャリーしか選択肢がないけれど、避難するときはどちらも不向きです。
いつも牧草やペレットを置いている場所に、その中に入れて置いておけば、何かあった時にはそこにウサギさんを一緒に入れて運ぶことができるようなもの。
1人で逃げるには、自分のものも運ばなくてはなりませんから、ウサギのために運べるのは1つだけなんです。
ウサギさんとそのグッズが一つに入って、その空間がそのままウサギさんの居場所になるような。
そういうものを考えています。

ということで、、、



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これが試作品。

ちょっと狭いかもしれないけれど、1人で階段で運べる大きさです。
こういうものは、なかなか日本にはありません。

軽自動車の後部座席の足元にちょうど入る大きさです。
軽自動車にウサギを入れると、人のスペースがなくなってしまう、ということで、
ウサギも人間も生活できるというコンセプトで考えたそうです。



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ケージの天板は、全開できます。



終わりに

熊本地震を経験して、私たちにできること
      
経験したからこそ分かることを、多くの方に伝えること




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今回は、たまたま、不幸中の幸いがいくつも重なりました。

しかし、
最悪に備えて、最善の備えをすることが大事です。



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アンケートに回答してくださった、124名の皆さま、
結果をまとめてくださった、スタッフの皆さま、
そして、発表してくださった、中田先生、

本当にどうもありがとうございました!



オマケ
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ところで、うさぎに予知能力はあるか?
地震のときに、予知能力があったかどうか???



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11%のウサギさんが何らかの行動を示したそうです。

信じるかはあなた次第みたいなところはありますが、、、
 突然、暴れ出した
 ギリギリ(?)した
 突然、ケージの入り口に入って行った
 など


(完)

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うさフェスタ2016講習会 熊本地震アンケート(3)

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実際に困ったこと大変だったこと ― 飼い主さんの声:
牧草、ペレット、水の確保が最多。



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実際に困ったこと大変だったこと ― 少数意見:
狭いケージやキャリーでの生活、クルマの中で遊ばせる場所がない。
キャリーで飼っているケースも非常に多くて、1~2週間耐えるのはとても大変だった。
足裏が心配だった。
など



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実際に困ったこと大変だったこと ― 飼い主さん自身が大変だったこと:
交通手段の悪化で動物病院に行けない (渋滞、道路の閉鎖)
掃除が大変 (水がない)
 配給されるのは殆どがお茶で、真水が給付されることはまずない。
 ウサギ用の水の確保が必要。
エレベータが使えない。
情報が入ってこなかったという声が多かった。



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実際に困ったこと大変だったこと ― 牧草・ペレット
ウサギさんの食餌の確保について ― ここは、大事なことがことが含まれています。

県外の友達に買ってきてもらったという方も多かった。

ホームセンターは、皆さん、一気に買い占めてしまう。
が、1、2キロ先のホームセンターには、案外、同じものがあったりもするので、それに気づく人は早く買う。
自分のウサギが食べるペレットが、いつも買っているホームセンターや動物病院だけでなく、車で1時間くらいの範囲で同じものがどこに売っているかを日ごろ把握しておくことも大事。
熊本は全然ダメだったけど、隣町なら大丈夫で、またしばらくすると、その隣町もダメになって、そのまた隣へということがあった。
だんだんものがなくなっていくというのが手に取るように分かって、1、2週間後には福岡にも何もないという状況だった。
ちょっと早く動くこと、ちょっと遠くに行って買うことが大事。

宅配便業者など、ものを運ぶ人たちも被災しているので、ものが多すぎて止まっているのではなく、運ぶ人が動けないのが現実で、4分の3の働き手がいなくなったともいわれている。
まずは、緊急性のあるものを優先して、あとは、名前の書いてあるものをダイレクトに運ぶという状況だった。
物資を送る際は、全体的なところよりは、病院宛て、個人宅宛てで送った方が届きやすい。



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水について:
熊本は日本で唯一、水をろ過して使っていない地域。
くみ上げた水をそのまま使っている。
衛生上は好ましくない。
(ということを後になって知った)

地震の後は地下水が濁って、蛇口をひねっても黒い水しか出て来なかった。
水に自信があったがために、こういうことになった。

そして、お茶はあるけど、水はない状況。



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実際に困ったこと大変だったこと ― 水:
水の確保が困難。
掃除には、ウェットティッシュや新聞紙を使うことになる。



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うさぎ物資が手に入った場所:
ホームセンターが一番手に入りやすいが、とにかく大渋滞。
ネット通販は遅れる。
物資は日赤などより、送る相手がいるならば、そこに送った方が良い。
中田先生の病院にはうさぎのしっぽさんなどから多くの支援物資が送られ、ネットで情報の拡散も図りましたが、あまりにも皆さん、分からなかったということで、実際には7%くらいでした。
はたからはネットを使えるという意識があるかもしれませんが、実際には被災者たちはそれどころではない状況。



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ペット関係のボランティアなどは、ほぼイヌネコのみで、ウサギのものは手に入らない。
ホームセンターの方たちも努力してくださって、被災したホームセンターの中から商品を持ってきて販売してもらえることもあった。



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実際に困ったこと大変だったこと ― 考察:
ウサギは非常に嗜好性の高い動物なので、イヌネコのように代用品の食餌をあげても食べるわけではない。
そこを考えておかなければならない。
ケージを洗う水のことも。
ペットとしては、まだまだマイノリティであることを認識させられた。



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当院も被災しました:
病院の横に小川があって水がわいているので、結構、きれいな水が確保できて助かったそうです。
が、、、その川のところが、じつは新たに判明した活断層であったということです。


分割で申し訳ございませんが、あと、もう1回あります m(__)m


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うさフェスタ2016講習会 熊本地震アンケート(2)

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同行避難について 実際の避難先 :
車中泊 44 (熊本は比較的どこにでも駐車できる)
実家、知人、親戚 19
学校、避難所 16
職場 5
広場 2
ビジネスホテル 1

家は危ない状態だったがウサギのために逃げなかった方も2人いましたが、約6割は同行避難されたということです。



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同行避難できる場所を知っていますか?:
学校 31%

ウサギさんの場合はニュースにならないのであまり知られていませんが、実際には受け入れてもらえる場所がかなりあったということです。
確実なところだけでも7校ありました。
テレビでは、動物の避難場所がないということの方が絵になるので、そういう放送がされていましたが、先生が避難された場所にもウサギさんもイヌネコさんも結構いたそうです。
動物を拒否する感じは、なかったそうです。



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実際、同行避難は可能だったのか?:
学校だと踊り場のような場所に置くことになるケースが多かったが、季節的に暑くもなく寒くもない温度帯だったので、特に問題はなかったということです。
先生方は、「ペットはダメ」 と言ったけれども、避難している方々が 「いいよ、いいよ」 と言ってくれて、ウサギが避難場所の癒しになったという方も結構、いらっしゃったそうです。

中には、お医者さんがいらっしゃるような避難所だと、ウサギはダメと断られることがあったようです。



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熊本の特異性:
クルマの保有率が非常に高く(一家に2台程度)、どこにでもとめられる。
地震の対策があまりできてなくて、ルールが全然ない:
 いい意味で、イヌもネコもウサギも避難所に受け入れられた。
ラテン系というか、落ち込まない性格。
復旧工事も済んでいるのは大規模なところだけで、病院も含め、一般の方々のところはまだ先という状況だが、みんなそれを受け入れている。



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同行避難について 移動状況 :
ほとんどが普段飼っているケージか、キャリーで避難。

マンションに住んでおられる方も多くて、1人ではケージのまま持ち出せないので、キャリーで移動したが、そうなると避難している間、1ヵ月間くらいずっと狭いキャリーの中で生活させざるを得ず、困ったという声もありました。



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同行避難について 持ち物 :
基本的には、牧草とペレット
フードはいつもそばに置いているので、食餌に困った方はあまりなかったようです。
今後のために、すぐに牧草とペレットを買い求めた人も多かったそうです。

少数意見として、ホッカイロ、ファン、保冷剤など。
熊本は例年だとゴールデンウィーク明けにはすごく暑くなりますが、今年に限っては、非常に温度帯が安定したいい気候でした。

野菜、小さい包丁、サプリ
こういったものも考えておいた方が良いでしょう。



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地震直後の写真と思われますが、左の写真では、うさケージの上に棚が崩壊しています。



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同行避難について ウサギの状態 :
当初は落ち着かなかったが、数日(3日~1週間くらい)で慣れてきた.;
1ヵ月間くらいは、小さな便をして、細々と耐えていくという状況になるそうです。
ペレットコントロールをしている子は盲腸が発達しているので、このような状況下でも大丈夫だったという方が多かったそうです。

少数意見では、ウサギの周りに人が集まってたとか、子供たちの人気者になっていたとかという話もよく聞いたそうで、皆さまが思っているほど悲惨な状況ではなかったということです。

ただ、こういうところにたどり着けた人と、たどり着けなかった人がいるので、そういう情報をどう共有していくかが課題です。
今回、うさぎのしっぽさんにもお願いしてメーリングをしてもらったのですが、地震のときは皆さん、メールを読んでいる暇もないですし、ニュースも全然見てませんし (ケーブルテレビだと全然映らない) 、情報が全く入りません。
電話やラインでダイレクトにお友達に教えてあげるのがいい方法なのかもしれません。



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同行避難中大変だったこと:
一晩中抱いていた。
温度管理など。
(気候の良い時期だったので、それほどでもなかったが)


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うさフェスタ2016講習会 熊本地震アンケート(1)

うさフェスタ2016の講習会から、いくつかご紹介したいと思います。

まずは、熊本の水前寺公園ペットクリニックの中田至郎先生による、熊本地震の体験談とアンケート結果からの講習会。
ウサギ連れの関係上、端っこの席しかとれなかったため、スライドが見にくくてすみません。


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震災時、イヌネコさんの情報は多少なりともありますが、ウサギさんに関しては皆無です。
うさぎの飼い主にとっては、非常に貴重なお話しでした。

7月に行ったアンケート結果 (対象は病院の患者さんの飼い主さん) をもとにお話ししてくださいました。



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被害状況について:
アンケートに答えてくださった方、殆どが被災されて、そのうち大部分が一部損壊、
半壊以上については、かなり深刻な被害が出ている状況、
そして、一部損壊も含め、被災した大部分の地域でライフラインがストップした状況でした。



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避難の状況について:
熊本県全体では14%の人が避難。
ただし、局地的な地震でもあり、アンケートでは、73%の人が避難したということで、
先生ご自身も避難されたそうです。



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避難先について:
車中泊 45%
学校など避難所 25%

最初の地震のときには車中泊をした人が多かったのですが、2回目の地震以降は、ライフラインが通じていないこともあり、避難所に行かざるを得ない状況もあったということです。



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人の被害:
余震が非常に多く、縦揺れの場合、震度1でも恐怖を感じる方が多いそうです。
それが2か月間続きました。



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そのときウサギはどうしたか?

ウサギの行動 地震中 : 
赤 動的作用 13%
青 静的作用 15%
合わせて3分の1くらいのウサギさんは、怖い思いをしたという、何かしらの反応があったということです。

パニックになって走り回っている子を無理やり捕まえて、ものすごく噛まれたけど、手を放したらどこに行ってしまうか分からないので、噛まれたままをキープしてウサギさんを確保したという方が3名ほどいらっしゃったそうです。



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ウサギの行動 地震直後 :
赤 動的作用 6%
青 静的作用 23%

飼い主さんの話では、2~3時間は、ウサギさんはゴハンを食べないそうです。
災害の直後は、そういうことは当たり前なんだという認識も大事です。



ウサギの被害状況:
圧死 1匹
骨折 1匹
意外に被害がなかった印象。

圧死した子は、地震のとき、飼い主さんが行こうとしていたタンスのすぐそばをグルグルものすごい勢いで走り回っていて、飼い主さんをそこに行かせないようにしていたのだといいます。
そして、そこにタンスが倒れてきたと。



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地震後のうさぎの変化 体調 :
元気がない、食欲不振、飲水不振 40%
逆に元気が出た 8%

半分くらいの子は変化があったということで、災害時には、こういうことがあるというのを前提に考えておいた方が良いでしょうと。



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地震後のうさぎの変化 行動・性格 :
甘えて、甘えてという子が1~2割ほど。
神経質になった子が27%
ケージに入りたがらない、アラーム音に敏感にになる(携帯の緊急速報のアラームが2日間ほど、ほとんど鳴りっぱなし)、普段仲のいい子がケンカするなど。

ツンデレのツンとデレが分かれて両極端になった感じ。



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地震後のウサギ:
幸いなことに、ほとんどが今は一緒に暮らしているということです。

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ウサギさんの食餌

10日の土曜日は、きちさん通院日。

うさフェスタの講習会の話をちょこっと先生にお話ししてきました。


熊本のうさぎの病院、水前寺公園ペットクリニックの中田先生による、ペレットコントロールプログラムのお話。

ウサギの消化管は、盲腸の発育がとても重要で、というお話。
盲腸の発達しているウサギは、健康でストレスにも強いのですが、そのからくりは、
牧草からの十分な繊維の摂取によって、盲腸で乳酸菌を発酵させて必要な栄養素を作り出すという仕組み。
乳酸菌サプリメントもいろいろなものが売っていますけど、実のところ、ウサギにはどの菌がいいのかもまだよく分かっていない状況で、しかも、人工的なものはほとんど効かないんじゃないかという話もあり。
それよりは、盲腸を十分に発達させる食生活により、自力で乳酸菌も栄養も作り出せる体を作るのがいいと。
まあ、そんなお話。

牧草をあまり食べずにペレットばかり食べているウサギは、盲腸がどんどん小さくなって行ってしまうそうな。
そういうウサギさんは、ちょっと食べないだけでダメになってしまうけど、逆に盲腸の発達しているウサギさんは、先の熊本地震みたいなことがあって何日も食欲が戻らない、そんな状況下にあっても生き延びることができると。
ウサギの防災って、食料や水の備蓄だけじゃないんだなって、思いました。
まずは、ストレスに負けない身体作り。

そこで、中田先生が取り組んでおられるのが、ペレットコントロールプログラム。
ウサギさん1匹ずつ、その子のペレットの適正量を割り出して、適正量までペレットの摂取量を減らしていく取り組みです。
ただ、単純にペレットの量を減らせばいいという話ではなくて、その分、牧草の摂取量を増やしていくことが大切で、体重を測りながら、牧草を食べていることを確認しつつ、進めていくのだそうです。
そして、必ず、獣医師の指導のもと、行わなくてはならないと。
勝手にやらないでくださいと。

このお話しを聞いた人は皆、ペレットコントロールプログラム、やってみたいと思ったに違いないのですが。
でも、中田先生の提唱するこのプログラムをやってくださる獣医師が日本全国にいないとできないわけで。
なら、お話だけ聞いてもしょうがないじゃん、なんても思ったのでした。


そして、最後に我が家のウサギたちが直面している問題について、先生に質問しました。

ペレットだけで飼育されて大人になった、実験ウサギさんを引き取って飼っているのだけど、若い時は牧草メインの食餌への切り替えはうまくいく。
でも、それが歳をとって9歳、10歳くらいから食の嗜好が変わり、また、あるときから急激に痩せてしまったりする。

   栄養が足りてないということで、高たん白の食餌に切り替える 
⇒ その分、牧草を食べなくなり、特に一番刈りを好まなくなる
⇒ 食べても食べても痩せていく 
⇒ さらにペレットを増量する 
⇒ 食欲不振を繰り返す


という悪循環で、今回の話とはまさしく真逆な状態。
これは、どう打開すればいいのかということ。

先生のお答えは、モトがそういうウサギなので、非常に難しいと。
そう言われちゃうと、身もフタもないんですが

確かに歳をとると嗜好性の変化はあるけども、一方で、歳をとるほどペレットを減らして、むしろ牧草だけでもいいくらい。
だそうで。
先生の病院では、歳をとってきたら、何かしら理由を付けてペレットを減らしてもらうそうです。
嗜好性の変化には、牧草の種類を変えていくのがいいと。
柔らかくても繊維質の豊富なものに。
チモシーにこだわらなくてよいので、オーツヘイでもなんでも、他の草を選ぶ工夫が必要だと。

悪循環に陥ってしまった子については、これまた、
「それは、かなり難しいです。
かなりの高等技術がが必要になってきます。」

とのこと。

うん、我が家のご老体は、もう手遅れってことね、、、う~ん。

あとひとつ、先生の使うテクニックで、歳をとって牧草を食べなくなってきた子には、1週間に1回とか、プリンペランを投薬して、強制的にお腹を動かすということもするそうです。

でもねぇ、ハクたん。
プリンペランもちょこちょこ使うけど、牧草の摂取にはあまり結びつかない。

やっぱり、先回りして牧草の量を増やしていく工夫をしなくてはいけなかったんですね。
というのが分かったので、我が家から実験ウサギさんをもらってくださった方に、是非、お伝えしたいです。

ダッチさんなら、7~8歳くらいから準備した方が良いでしょうか。
白ウサギさんは、5~6歳くらいから。
少しずつペレットを減らして、より牧草の摂取量を増やして、老齢期になっても栄養摂取できる体に変えていく、そういう準備が必要なようです。



講習会が終わった後、参考までに、ななぶーのお腹を触っていただいて、この子はどうか?
とお聞きしました。

「もうちょっと、ペレットは減らしてもいいかな?」
って、そんな感じらしいです。

ちなみに、ななぶー。
1回、ペレットを減らしたんですが、ラビットホッピングで相当消耗するらしいので、また元の量に戻していたところでした。
朝晩15g で1日30g 。(体重は 2kg)
ちょっとずつ減らすとして、今は朝晩14g ずつ。
とりあえず、牧草は食べる子なので、様子を見つつどうするか決めていこうかなと。



というようなお話を、きち先生にしたのですが。

「それは正しいですが、でも、それでウサギさんが幸せかというのは別の話です」 と。
うん、先生はそうおっしゃると思った ^^

「あまり、そういう話はしてほしくないな」 とも。

それが、先生の本音でしょうね。
そうあらねばならないと思い詰めたら、飼い主さんも辛いし、ウサギさんも苦行のような生活を強いられて辛い。
それを懸念されているのでしょう。

一方で、やれば簡単にできてしまう子がいるのもまた事実で。
知識として持っているのは大事なことだと思います。

レンイチが固い牧草を食べなくなって、もう1年くらいたつでしょうか。
ハクたんも、何やかや言いつつも、低空飛行ながら、高栄養の団子とペレットで命をつないでいるし。

世間には、牧草なんざ食べたことがないという子が普通に13歳くらいまで生きていたり、という話もよく聞きますし。
究極的には、その子の生命力かなと思うこともあり。

そんな話を先生としていました。

「新科学といって・・・
ウサギは人間と生きる道を選んだんです。
それが証拠に、ウサギさんの顔は人間に気に入られるように、どんどん可愛くなってきているでしょう。
だから、いずれ、人間との暮らしに適応する子も出てくるんじゃないかと。
ペレットだけで生き延びる子が出てくる、そういう方向へ進化する可能性もありますよ。」
 って。

はい、そういう話、大好きです。

飼い主さんとウサギさんの暮らしが幸せであることを、何より大切にされているのでしょう。
数値や理論に振り回されなくていいよと、先生はおっしゃりたいのでしょう。
何のためにウサギさんと暮らしているのか、見失っちゃいけないと。

正しい知識も必要だし、かといって教科書通りにするだけじゃない、自分とウサギさんが楽しく暮らせるようにという、バランス感覚が必要なんだろうなと思います。

というところで、長くなったので、オシマイ m(__)m


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夏の暑さ管理と季節の変わり目の管理について(前篇)

もう夏も終わりかけて、今更感満載ではありますが・・・
8月2日の曽我先生の講習会のダイジェストです。


ウサギは夏場に体調崩をしやすく、非常に熱中症になりやすい動物
 高齢のウサギや幼いウサギは、20-23℃ が適温。
 ウサギの快適温度は人より 5-10℃ 低いことに注意。
 (人や他の動物と暮らす場合は、お互いに折り合いの付く温度で!)
 ネザーは耳が小さい、ロップは耳が垂れている分、放熱の効率が悪いことに注意!


熱中症とは
 神経のニューロンが変性して死ぬことにより、脳浮腫を起こす
 凝固異常 ・・・ 沸騰してしまっている状態
 細胞破壊を起こさず耐えられるのは数分
  (なってしまってからでは間に合わない!!)


熱中症の症状
 耳が赤い あえぐ 嗜眠 よだれ
 動きが鈍い状態が続くと痙攣を起こす。
 痙攣をおこしたらまず助からない


対応
 おかしいなと思ったら耳を触って。
 普段からいつも耳を触ってほしい。
 熱さ、動脈の拍動があれば、病院に来るまで持たないので、まず体温コントロールを。
  まず耳から : 氷水スプレーを耳に
  首にアイスノンを巻く (頸動脈を冷やす)
  冷水で絞ったタオルで包むなど、体を濡らすのはNG (体温低下が止まらなくなる)
 

留守の間の管理
 室内が3 0℃ を超える場合はエアコンを
 外なら日陰を作る


暑さ対策グッズ
 1.5L ペットボトルを凍らせて置く (濡れないようタオルを巻く)
 大理石、セラミックのタイルなど
 水分を与える
 ケージに絞ったタオルをかけておく
 (高齢者などがいてエアコンを使えない時は有効な方法)
 齧れるものを体のそばに置くのはNG


夏のお出かけ
 温度湿度変化に弱い
 電車での移動は負担
 車でドアツードアがベスト
 凍らせたペットボトルと共に

 湿度が高い時期は放射しないので、温度が低くても油断は禁物。
 車には絶対において行かないこと。
 移動中は水を飲まないので、果物や野菜で水分補給させる。


換毛期
 つながりウンチ 注意報!
 胃腸うっ滞のときは待たずに来院を!

 エネルギーを消耗する
 換毛期に隠れていた病気が出てくることも。
 餌の量の調節が必要
 牧草の摂取が必須 常に食べられるように
 水分補給できるように生牧草もお勧め
 常に新鮮な水を [必要量 (100mL/kg 体重) 飲めているか注意!]
 ボトルより器で

 ネザーは特に神経質。
 環境が変わるとすぐに水を飲まなくなり、腎疾患も多い。


夏のおすすめ
 グルーミングスプレー 体全体しっとりするまで
 ブラッシング 表面よりは中の絡まった毛をとる
 仕上げはラバーブラシで表面に浮いた毛をとる

 病院に来ると緊張する ⇒ 人でいう鳥肌が立つ状態になって、毛が抜けだしてくる。
 帰ってから毛をすいてやること。
 グルーミングはうさぎとのコミュニケーションの場でもあるので楽しく!

 ペレットは高繊維のものを
 湿気を持つと崩れるものがいい (ウーリー社のものなどがお勧め)


暑くてぐったりしている・・・
 本当に熱中症?
 熱中症かどうかは体温を測ると分かる。
 タオルで包んで(自分と同じ色だと安心するので、毛色と同じ色のマイタオルを)
 日ごろ、タオルを使って怖がらないように。
 先端がフレキシブルな動物用体温計がアマゾンで売っているので持っていてほしい。
 体温を測るのはとても大事。

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 別の病気の可能性も高い
 換毛期で免疫力下がっている
 不調のシグナルは、かなり悪化してから出るので注意を!!
 

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うさぎの胃の生理機能と病気3 (うさフェスタ2013 講習会)

「知っておこう、うさぎの胃の生理機能と病気」 (田向健一先生、うさフェスタ2013 講習会) の最終回です。
今回は、たまに内臓の写真なども出てきますので、苦手な方はご注意ください。

ただ、ウサギと暮らしている以上、以下に取り上げられている疾患は必ず遭遇します。
いざという時に判断を誤らないために、また、ウサギさんのために最善を尽くせるよう、飼い主として知識を持つことは大事なことです。
長くて申し訳ございませんが、是非、ご一読いただければと思います。


スライド32

胃腸の病気はウサギには非常に多いです。
慢性であったり、急性であったり、いろいろ。
以前は毛球症と呼ばれていましたが、その中には胃腸うっ滞、急性胃拡張、盲腸便秘などがあります。
ときに、サイレントキラー、静かな殺し屋と呼ばれ、ウサギを突然殺してしまう怖い病気。
長期に及ぶと、胃潰瘍や脂肪肝などの病気も引き起こします。

胃腸の病気 = 毛球症かというと、そうではありません。


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うさぎの胃の生理機能と病気2 (うさフェスタ2013 講習会)

「知っておこう、うさぎの胃の生理機能と病気」(田向健一先生、うさフェスタ2013 講習会)の続きです。

スライド23

スライドは「胃腸の病気」となっていますが、今回は本題に入る前の、ウサギの消化吸収のシステムについてのお話です。

ウサギさんのお腹の健康を保つために、飼い主として知っておきたい内容です。
是非、ご覧ください


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うさぎの胃の生理機能と病気1 (うさフェスタ2013 講習会)

ちょっと間が空いてしまいましたが、うさフェスタ2013講習会、田向健一先生の回です。

  田向先生の病院はこちら  【田園調布動物病院】

今回もスライドの枚数が多いので、3回に分けてのご紹介となります。



スライド1


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うさぎに家庭内で起こりうる事故 第2部 (うさフェスタ2013 講習会)

進藤先生の講習会、後半は 「異物誤飲」 について。

スライド28

こちらは、怖い写真は出てきませんのでご安心を ^^

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