
いつものライオンズに加え、ユキも一緒です。
さて、1人で4羽を連れていくには・・・。
病院の玄関前に車をつけられればいいのですが、生憎きちさんの前の通りは狭い坂道で交通量も多く、駐車場からちょっと歩かなくてはなりません。
しかも、キャリーも一つ足りない。
年末、ユキリキを診ていただいたときに若先生にキャリーの消毒について相談したところ、ハイターの30倍希釈か熱湯消毒が良いとのことでした。
でも、ハイターだと金属部分が錆びてしまうし、まんべんなく十分な熱湯をかけるのも大変ということで、キャリーは専用にした方が良いとのアドバイスを受けていました。
でもねぇ、ユキちゃん、一番いいキャリーを使っちゃってたのよね。
アトラス10、天井部分も開くハードキャリーです。
レンイチなら2羽余裕で入るので重宝していました。
それに、いずれユキには小さくなるでしょうし。
いいのがあればユキ専用に新調しようかとも思ったけど、幸か不幸か良いものは見つからずそのまま。
どの道、キャリー4個は同時に運べませんからね。

という訳で、ハクたんに専用車を借りることにしました。
ライオンズとは男団子の仲ですから、許してくれるでしょう。
うまくすれば、3羽入るかな・・・
なんて期待したけど、さすがにそれは無理っぽい。
お二人様仕様にしてみました。
うん、いい感じじゃない・・・

って思ったけど、ちょっと目を離したすきに、こんなんなっちゃった(笑)
仕切りの高さがちょっと足りなかったようです。
テープでとめただけだったから、すぐにずれちゃったし、次回までには改善しましょう。

で、後の1人は抱っこバッグに。
小さいのは分かっていたけど、たくさん連れて歩くのが大変なので買ってみたのですが・・・
やっぱり、小さすぎでした。
これじゃ、使えないわとお蔵入りしていたのを引っぱり出しました。
車の中までは普段のキャリーで、車から病院まではこれでガマンしてもらうことにして。
で、このいでたち(笑)
あとは、リュック型のキャリーを買えば完璧ですよ。
しかしまあ、重いこと重いこと。
体重的には、「ライオンズ×2=ハクたん」の筈なんですが・・・。
重いぞ、ライオンズ。
すっかり準備に時間がかかってしまって、大急ぎで出発しました。
西湘バイパスをいつもより、ちょい速めでとばしました。
そしたら、なんと!
お巡りさんに捕まっちゃった(爆)
パンダ模様のパトカーだったらもっと早く気づいたんでしょうが・・・
普通の車だったんだもん。
追いかけられてるの知らなくて、随分走ったらしいです。
「急いでたわけじゃないんでしょ?」
「いえ、とっても急いでました。」
(急いでなきゃ、とばしませんって)
「サイレン聞こえなかったですか?」
「ええ、全然。」
「後ろの窓が開いてたのに・・・オーディオの音量上げてました?」
(お天気が良かったので、ウサギさんが暑くないように少し窓を開けていました)
「いえ、そんなことないです。」
(ウサギ連れでは音量上げられません)
「サイレン鳴らしてからの方がスピード出てましたよ。」
「そうですか~、全然聞こえなかったから・・・」
表示が「94km」と出ていたので、「え~、94kmもオーバーしてたかな~」
なんて思っちゃいましたが、捕まった時の速度が94kmだったそうです。
ってか、それくらいで捕まえるなっつーの!
ホント、捕まえるんだったらもっと危ないヒト、捕まえてほしいです。
制限速度70kmのところ24kmの超過で、罰金15,000円だそうです。
ええ~い、持ってけドロボー!!
その話をきち先生にしたら、先生、バカ受けでした。
「いや~いいな~、僕もやってみたいな~」
とは、サイレン鳴らされてからスピードアップってヤツ。
逃げるでもなく、捕まるでもなく(笑)
「もう、最悪ですよ。」
「最悪といえば、僕は・・・」
おっと、先生の名誉のために、これはナイショ。
きち先生も、なかなか武勇伝がおありのようで(笑)
まずは、抱っこバッグのあい君から診ていただきました。
体重が2kgを切っていて、ちょっとお痩せになりました。
ゴハンの量は変えてないんですが・・・
新人が来たりしてバタバタしてましたから、しょうがないかな。
奥歯の処置をしていただいて、他は問題なし。
お次は、はるっち。
はるっちも、やや体重は減少気味です。
奥歯と、前歯がやっぱり斜めっていたので、処置していただきました。
はるっちは前足だけキレイに自分で爪を整えていたので、
「君はオシャレだね~」
と褒めていただきました。
そして、まい君。
まい君は心臓が肥大していて、段階的に量を減らしながらずっと続けてきたお薬を昨年末、12月21日に切りました。
呼吸が苦しそうな様子が見られたら、すぐに電話をとのことでしたが、幸い、そのまま何事もなく経過していました。
ただ、ちょっと気になることはあったので、
「普段はニコニコしていい感じなんですけど、たまに後ろ向いて突っ伏していたりするので、ちょっと苦しいときもあるのかもしれません。」
と言いましたら、
「そのまま様子見たらいかがですか。
まだ、お薬残ってますでしょ?」
きち先生は、いつもお薬は最後の数日分を残しておくようにおっしゃいます。
ちょっと気になるけど、大丈夫かな?
「ちょっと耳が荒れているけど、大丈夫そうだからこのままにしておきますね。」
やっぱり、いろいろストレスになっているのかな?
まい君、歯はキレイですが、仰向けで保定しているときに、下腹部(タマタマのちょっと上あたり)を指して、
「ここ、ちょっとポツっと膨らんでいるの分かりますか?
これ、気をつけていてください。
ヘルニアになるとここが膨らんでくるんですよ。
男の子は歳をとるとなりやすいんです。」
「ひどくなったら、手術とかしなきゃいけないんですか?」
「そこまでひどくなる子はそんなにはいませんけど。」
とのことです。
毎度、盛りだくさんのまい君でありました。
最後は懸案のユキちん。
体重は2.8kg。
「リキに比べて全然、体重が増えないんですよ~」
と報告しましたが、とりあえず大丈夫みたい。
きち先生、ユキの顔をなでるようにギュッと後ろに引きつらせて、
「ほら、左右で目の高さが違うでしょう。
何かあるんでしょうね、きっと。」
瞳(真ん中の濃い赤色の部分)の位置が左右であってなくて、それで、目つきがアヤシイと感じられていたようです。
バッティングしていた前歯ですが、1度気合入れて削ったんですけど、診ていただいたときにはもう伸び放題。
毎日(1日2回)でもやらなきゃいけないものだそうです。

削って整えた後の下の歯は象牙質が出っ張っている状態なので、ウサギさんが自分でギョリギョリやってすぐに戻してしまうのだそうです。
「ウサギさんの歯は1日に2mm伸びますからね。
まとめてやろうとしてもダメです。」
だそうです。ぐしゅん。
4週間の投薬終了後のことが気になったのですけど、
「4週間というのは、2001年(だったかな?)の論文を根拠にしているので、それより長くても短くても根拠はないです。」
とのことで、お薬を切ってまた症状が出てきたらまた投薬ということになるようです。
ユキは今のところ、どこも良くなったようには思えないし、どうなりますでしょうか。
あと、気になるのは他のウサギさんたちへの影響。
「感染していても発症していなければ、他の子にはうつらないですか?」
と聞いてみましたが、
「IgM抗体の話ってしましたっけ?
斜頸が起こるときにはすでに何でもなくて、実際には抗体価ははその前に上昇している。
いつそれが起こるか分からないから、発症していなければ大丈夫とは言えないんです。」
ということです。
「見た目、何でもなくても発症は起こっているかもしれないってことですね。」
そりゃ、そうだよね~って納得しましたが。
一緒にできる日は来ないのかしらん・・・と思うとちょっと悲しいです。
分かっちゃいるけど、聞かずにはおれない事がもう一つ。
「今はこの子たち、別室に置いているんですけど、やっぱり、他の子と同じ部屋ってのはまずいですよね?」
「どうも、距離が重要みたいなんですよ。
前にね、発症している子、陽性の子、偽陽性の子、陰性の子・・・と順番に4つケージを並べて飼っていらした方がいたんですよ。
それで、うつるんじゃないかと思ったけど、陰性の子は最後まで陰性だったんですよ。
だから、意外にうつりにくいものではあるんですけど、でも、近くには置いてはいけません。
なるべく遠い場所に置いてください。
それから、お世話は他の子が終わってから、最後にしてください。」
リキがもらわれてユキだけが残るという場面を想定して、誰もいないお部屋に1人は可哀想だし・・・
なんて思ったのですが、大部屋にはお引っ越しできそうもありません。
あと、もう一つ質問。
「ウサギのEZは他の動物、モルモットとかにはうつりますか?」
ウサギ好きな方は大抵他の小動物系も好きで飼っていらっしゃる場合が多いので、今後の参考に聞いてみました。
「EZの型は4つあります。
ヒトにうつるのはイヌのものだと言われています。
ウサギとモルモットは違うようです。
ハムスターなんかはモルモットに近い気がします。」
「ウサギから他の動物にはうつらないと考えていいってことですね?」
「そうですね。」
と、ここで終了。
ユキリキの避妊手術についても相談したかったけど、時期尚早でしょうか。
とりあえずは、ユキの病状がどうなるのか見守るしかなさそうではあります。
でも、できるものなら、1日でも早く同居させたいのよね。
飛びシッコの被害も甚大だし。
また、次回、相談してみましょう。
次回はユキは1ヵ月後、ライオンズは2ヵ月後の予定です。
本当は歯の問題があるからユキは2週間後が理想だけど、遠いのでとのことです。
やっぱり、4羽一緒ってのはきついから、ほっとしました。
それにしても、きち先生、とっても嬉しそうにユキを触っていらっしゃいました。
「いいな~、若い子は。こんなにツヤツヤで」
とボディをナデナデ。
「この耳、いいなあ、大きくて。採血したいな~」
と耳をスリスリ。
「うん、重いな~」
と言いながらもニコニコしてユキを抱いていらっしゃいました。
ユキちん、気に入ってもらえて良かったね!


